トップバードカービングの部屋製作記録スズメフクロウ >5.インドコキンメフクロウの胸像


スズメフクロウの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 習作&作図

 カルチャー教室や展示会用に試作品を作っているのですが、インドコキンメフクロウのミニチュア
 胸像を作ってみました。
 
 カルチャー教室で作る場合、あんまり難しいと問題ありますし、かと言って、手抜き感が漂ってく
 る作品も頂けないです。で、見栄えが良くて、あんまり難しくない作品として、フクロウ類の胸像
 にいたった訳です。
 
 材料はスタイロフォームなので、簡単に削れます。大きさも手頃なサイズにしてあり、足とか翼と
 かが無いので、多分簡単だと思います。以下、習作&図面です。
 
 ちなみに、なぜインドコキンメフクロウにしたかと言うと、形や色がフクロウっぽいのと、たまた
 ま持っていた資料の表紙がインドコキンメフクロウだったからです。あと、スズメフクロウの練習
 の意味もあります。
 

 完成品

 完成品です。
 今回はカルチャー教室やイベントで使えるように、段階ごとに作ってみました。
 同じ工程を何度も作ったので大変でした。
 ただ、これがあると大変説明しやすいです。
 ついでに、製作手順書(PDF)もまとめました。
 
 で、評価なんですが、う〜む、いまいちです。
 フクロウ類の顔って難しいですね。
 ちょっとラインがずれただけで、全然表情が変わってしまいます。
 ここには載せていないですが、6回程失敗しました…。
 毎日、アフワシを見ているのに、この失敗数…。
 少し凹みました。
 
 バードカービングを長年やっている割には、立体を上手く捕らえるのが苦手です。
 そういえば、子供の頃、IQテストとかで立体パスルちっくな問題がありましたが、
 アレ凄く苦手でした。あと、数学の図形問題とかも苦手でした…。
 
 これをカルチャーの体験教室に使うかですが、ちょっと難しいので保留中です。
 短時間で作れる割に、上手くできると、凄くカッコイイんですがね。
 他のフクロウやタカ、ハヤブサも作って並べてみたくなりました。
 

 新兵器紹介


 エポキシパテをタミヤの速硬化タイプにしてみました。
 このパテ、柔らかくて、食いつきが良いんですが、ベタつきます。
 ハンドクリームをモデラに塗りながら作業した方が良いです。
 また、速硬化タイプの割りに硬化時間が遅いです。
 あと、値段が安いです。
 
 細かい細工は難しいですが、食付きが良いので、用途にもよります
 が、初心者にとっては使いやすいように思います。


 ヤナセ製の「YWE-B Bコング (電動ルータ)」です。
 このルータ、電源式で、手元速度調整機能がついていて、お値段が
 3000円程度です。おまけにビットもいくつか付属しています。
 電池式の速度固定のルータが2000円位するのが多いので、この値段
 でこのスペックはお得感があります。
 
 で、使ってみての感想ですが、スタイロフォームを削るのには全然
 問題ないです。ヤスリビットは高速回転では使えないのですが、こ
 のルータは、低速回転ができるので助かります。また手元速度調整
 が使いやすく、重さも軽いので取り回しが良く、電池式でないので
 時間を気にせずに使え、電池交換が必要ないので経済的です。
 
 このルータはコレットチャックが可変式なので、2mm〜3mmまでの軸
 に対応しています。スタイロを削る場合、ストーン系のビットを使
 うよりも、ヤスリビットが使い易いので、今回直径2mmの真鍮棒に
 紙ヤスリを巻いてヤスリビットを自作しています。いい感じに使え
 ます。
 
 と、ここまでは良いことずくめですが、木を削るには全然パワーが
 足りないです。軽い削りしかできないです。また、使用時間が15分
 なので、長時間作業には向いていないです。高速回転時の軸の精度
 も気になります。逆回転できないですし、テクスチャリングをする
 には回転数も足りないです。あくまで、軽作業用です。
 
 スチロールバードカービング(SBC)は、基本ヤスリだけで作れ
 ますが、このルータを使うと、かなり時間短縮ができました。特に
 角削りで使えます。安い割りに使い勝手が良いので、カルチャー教
 室やイベント用に少し数をそろえようかと思います。
 

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