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スズメフクロウの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 レジンアイ制作方法改善


 UVレジンを使ったレジンアイですが、今まで太陽光で硬化させて
 いました。太陽光だと、夜間や曇りや雨だと硬化できないので、
 少々不便に思っていました。
 
 んで、LED式の紫外線ライトを購入しました。結構なお値段し
 ましたが、蛍光灯方式もそれなりにしますし、蛍光灯方式は、
 ある程度使ったら交換が必要みたいなので、長い目で見れば
 良い買い物だったと思います。
 
 肝心な性能の方ですが、硬化時間が滅茶苦茶早いです。5mm程度の
 レジンアイならば2〜3分で硬化します。これで気軽にレジンアイ
 を作ることができそうです。
 


 レジンアイを作る時、一番難しい工程が瞳孔を描くことです。
 今まで気合と根性で行っていたのですが、失敗が多かったので、
 やり方を変えてみました。以下手順です。
 
 @黒い紙を用意し、皮用パンチで丸く抜く(瞳孔のパーツ)。手持ち
  の皮用パンチは直径2mmまで抜けなかったので、もっと小さいの
  が欲しい場合は、左の写真のように加工した真鍮パイプをグライ
  ンダに取り付けてドリルで穴開けする要領で抜く。
 A予め作っておいた型にUVレジンを流し込む。
 B@のパーツを目の中心に置く。ずれたら爪楊枝で修整する。あま
  り軽い置き方だと気泡が入るので、少し爪楊枝で突いておく。
 C紫外線ライトで硬化させる。
 D静かに取り出し、ひっくり返して、もう一度紫外線ライトで硬化
  させる。(瞳孔の部分が影になっていたため)
 E虹彩部分を塗る。(ジェッソやプラモ用塗料で)
 F裏面にマスキングコートを塗る。(保護)
 
 この方法だと、かなり楽で、歩留まりもほとんどなくなります。
 
 SBCで試作@

 4月から「バードフィギュア入門」と題してSBC(スチロールバードカービング)でカルチャー教室の講師を
 する予定なのですが、以下要件で体験教室用のサンプルを作らねばならないです。
 
 ・2時間以内で形になるもの
 ・グラインダー、バーニングなどの特殊な機械は使わない
 ・初心者が対象
 
 上記要件だと、大きい物や複雑な作品は作れないです。また、乾燥時間がかかる絵具や、硬化時間がかかる
 粘土やパテも使えないです。で、無理かもしれないですが、練習がてらミニチュアサイズのスズメフクロウ
 を試作してみました。カルチャー教室用のテキストを作るかもしれないので、製作手順も載せておきます。
 
@作図 A胸と翼を分ける B頭と体を分ける
C翼と背中を分ける D尾と翼を丸める E背中を丸める
F胸を丸める G目の幅を出す Hモデラで整える(頭)
Iモデラで整える(背中) Jレジンアイを入れて完成

 A〜Jまで2時間でした。モデラ、#120,#240の紙ヤスリ、布ヤスリ、板ヤスリ、ダイヤモンドビット
 (ボール)をヤスリのように使用して作っています。実際はHの工程の後、頭をモデラやダイヤモンド
 ビットで修整しています。また、目はダイヤモンドビットで穴を開けて押し込んでいます。
 
 記録取りながらなので、少々余計な時間がかかっていますが、初心者には少し難しいかもしれません。
 また、色塗となると全然時間足りないような気がします。ただ、題材がフクロウと言うことで分かり
 やすいのと、特別な道具や技術がなくてもここまで作れる事がアピールできることは良いかもしれま
 せん。別のものにするか迷います・・・。
 

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