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スズメフクロウの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 スズメフクロウの木彫

 シジュウカラさんのペイントをやらなきゃならないのですが、色塗りは苦手な工程なので、どうも
 やる気がでないです。そんな折、簡単な物でいいのでフクロウの彫刻が欲しいとの依頼があったの
 で、息抜き&気分転換でスズメフクロウの木彫を作ってみました。基本仕様は以下です。
 
  ・材はシナ材とする。
  ・仕上げはナチュラルフィニッシュのニス塗り無しとする。
  ・サイズは大体ライフサイズとする。
  ・台と本体は同じ材料から削り出す。
  ・目は入れずに削り出す。
  ・納期が短いので時間はかけない。
  ・作図無し。以前に作った習作から作る。
 
 で、結果&感想です。
 
  ・手元に木目が綺麗な丁度良い大きさの材がなかったので、今回は国産のシナ材を使いました。
   シナ材は柔らくて削りやすいのですが、オガクズがまとわりついたり、ケバができたりと、
   チュペロ材に比べると使い難かったです。特に、ヤスリをかけても何となく粉っぽくて綺麗
   にならないのが痛いです。かなりの時間がヤスリがけに費やされました。(でも綺麗になら
   ない・・・)
 
  ・カットアウト工程が無いので、バンドソーを使わずにすんだのは良かったです。しかし、いざ
   削ろうとしたらグラインダーがゴリゴリと異音がして上手く動かずで、旧マシンで使っていた
   予備のハンドピースを使うことになりました。前から調子悪かったのですが、このタイミング
   でぶっ壊れるとは・・・修理を依頼しなければ・・・。最近、やたらと物が壊れたり、怪我を
   したり、予想外の出費が色々あったりと・・・。凹みます・・・。
 
  ・形としては全体のバランスが少々悪いような気がします。胴体が大きすぎるような気がします。
   嘴の出っ張りも足りないよう気がします。正面か見る分には良いのですが、横から見ると良く
   ないです。材の大きさと習作の大きさが同じでなかったので致し方ないとも言えない事もない
   のですが反省点です。
 
  ・製作時間は全部で12時間でした。ヤスリがけがもっと簡単だったら、多分10時間を切れた
   と思います。樹脂製のリアルバードも良いのですが、こういった自然な感じの木彫も人気があ
   ります。製作時間が掛かりすぎるので、今まで販売(製作)してこなかったですが、この位の
   時間で出来るのであれば販売を検討しても良いかもしれません。これなら、あまり好きでない
   レジンキャストや色塗り工程がないですし・・・。
 
  ・次回があるかわかりませんが、今度作る時は、材を変えて(カツラ辺りが良いかも)、クチバシ
   の高さを優先して、フクロウらしく全体にもっと丸くしたいと思います。
 

 表面処理追加(2016/09/07追記)


 どうも色味が気になってしょうがなかったので、表面処理を追加
 しました。
 
 @ヤシャブシで陰影を強化。
 A皮用オイルで艶出し。
 
 木の質を壊したくなかったので、今回はラッカー系塗料での表面
 処理は行わなかったです。大分良い感じになったと思います。
 

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