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ジョウビタキの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

ジョウビタキ 台の改修

 先週、カワラヒワ様に葉っぱを試作してみたところ、思ったよりいい感じだったので、
 ジョウビタキの台に付けてみようと思います。カワラヒワの台は大きいので、
 大物に取り掛かる前の練習の意味合いもあります。
 
 葉の位置・大きさ決め(2011/12/11)

 今回は、紅葉した「エビヅル」を枝に這わせてみることにしました。
 
 まずは、葉の大きさ、位置を決めるため、折り紙で作った葉を蔓になる
 針金に仮付けしてみます。
 
 折り紙は、完成色に近い赤系を使っています。折り紙を切り出す時は、
 葉柄も同時に切っておきます。そうすると、茎と葉の接合が楽になります。
 針金と葉柄の接合にはセロテープを使っています。

 エビヅルの葉の付き方には、一応決まりがあるのですが、今回はあまり
 気にしていないです。と、文章に書くと簡単そうですが、バランスが
 ナカナカ決まらず、葉の大きさや位置を変えて、何度も作りなしました。

 葉の下書き(2011/12/11)

 結局6枚の葉を作る事にしました。エビヅルの現物を観察したり、ネットで
 調べた資料を基に、黄色の半透明紙に下書きし、裏面に緑の半透明紙を
 マスキングテープで仮止めしています。注意点は以下です。
 
 ・現物の葉は輪郭が結構凸凹しているので、その辺りを気をつけました。
 ・葉を丸めると小さく見えるので、仮製作の葉より少し大きめにしています。
 
 葉の加工(2011/12/18)

 先週に引き続き、葉の加工です。張り切って加工しようと思ったのですが、
 どうもテンションが上がらず、6枚中4枚しか加工できなかったです。
 
 ボウでもいれば、少しはやる気になるかと思ったのですが、
 写真のような表情でじっとしているだけなので、役に立ちませんでした。
 

 ひとまず、加工結果です。試作の時は葉脈にテグスを使ったのですが、
 今回は面倒だったので、細い銅線を使っています。(3本)
 ちょっと、銅線が透けて見えてますが、色を塗れば多分大丈夫だと思います。
 表裏の貼合わせは、100円ショップで購入した木工用の瞬着を使っています。
 ハケ付きの瞬着なので、楽に作業できました。
 

 裏面です。葉脈を細かく入れたので、思った以上に時間がかかりました。
 表裏貼合わせの後、輪郭をハサミで切り、ルビーカッターで凸凹に削ってます。
 これにより輪郭に自然なカーブを出し、エッジを尖らせる事もできます。
 葉柄部分は、表面の紙を葉柄分残しておき、銅線を丸め込むようにして作って
 います。
 試し配置(2011/12/25)

 残り2枚の葉を作り、ひとまず試し配置してみました。
 葉が黄緑なので、まるで春のようです。
 
 葉っぱというのは、季節感を表現するには大変便利なツール
 なのかもしれません。
 穴あけ(2011/12/25)

 ちょっと葉っぱの表面が綺麗過ぎるような気がするので、
 グラインダーで穴とか開けてみました。
 いい感じに、くたびれた感が出ました。
 
 色塗り(2011/12/25)

 表面です。使った色は以下です。
 ドライブラシやウォッシングを、楽しくやらせていただきました。
 
  ・TRANS-MAGENTA ・NORWEGIAN ORANGE
  ・ROW UMBER    ・YELLOW OXIDE

 裏面です。使った色は以下です。
 ちょっと、汚くしすぎたかも。
 
  ・WARM WHITE   ・ROW UMBER   ・YELLOW OXIDE
 組立て(2011/12/25)

 1mmの銅線に、巻き付けるようにして組み立てます。
 その後、瞬間接着剤で固定しておきます。
 ここでも、ハケ付き瞬間接着剤が活躍しました。

 茎部分に、マスキングテープを巻きつけて、瞬着で固め、色を塗ります。
 使った色は、葉の裏側と同じ色です。
 ついでに、葉の表面はマッドメディウムで仕上げています。
 台に設置(2011/12/25)

 台に巻きつけてみました。
 
 台には凝らないと言うか、興味ないと言うか、面倒と言うか、とにかく
 手間をかけない主義なんですが、葉が付くと、鳥が生き生きして見えます。
 ちょっと、うるさいかもしれませんが、まあ許容の範囲内だと思います。
 
 ただ、今回葉を作ってみて、いくつか問題も発見しました。
 次回は、少しでもこれらの問題を解決していきたいと思います。
 
 ・葉の形が平面的過ぎる。もっと立体にならないか?
 ・葉の向きが最初のイメージ通りになっていない。
 ・茎部分にマスキングテープを使ったが、あまり完成度が高くない。
 ・葉柄は最初から長さを取っておく。
 ・葉に使う銅線は、10cmで良い。(今回は15cmとした)
 
 と言った所です。
 何はともあれ、ジョウビタキの台が完成して良かったです。
 
 

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