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ハヤブサ胸像の製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 10mmレジンアイの制作


 ハヤブサ胸像用の10mmレジンアイを制作するにあたり、以下のよう
 な問題点がありました。
 
 ・大きくてもキレイに抜ける型を作る必要性がある。
 ・瞳孔を真ん中に真円に描く必要がある。
 
 今までは5mm程度だったので何となく出来ていたのですが、10mm
 だと粗が目立ってしまうので、そう簡単ではないです・・・。
 
 写真はレジンアイとは関係ないです。作業中、暇を持て余してアヒル寝
 しているチハヤ(セイカーハヤブサ)です。
 


 型の問題点を簡単にクリアしようと思い、UVレジン用の市販品の型を
 購入してきました。
 
 


 市販品のガラスアイとの比較です。
 
 ・左:市販品ガラスアイ
 ・中:市販品型で抜いたレジンアイ
 ・右:市販品ガラスアイ
 
 市販品型で抜いたレジンアイは、どうも球の角度がありすぎるような気
 がします。なので、市販品型は諦めました・・・。
 
 市販品ガラスアイはメーカーによって大分違うみたいで、左のはレンズ
 がやたら厚いです。今回は、一番右のガラスアイをキャストすることに
 します。
 


 「おゆまる」で型を作ったのですが、どうもキレイにできないです。
 全然駄目ということもないのですが、レンズ部分が僅かに汚かったり、
 表面がガタガタしてUVレジンが流し難いです・・・。量産することを
 考えると、品質に不安が残ります。
 


 UVレジン用の型取り材(パジコ製)を用意しました。値段は約3千円
 と結構しますが、10mmのガラスアイは買うと余裕で5百円以上する
 ので、上手くいけば安い買物です。
 
 このシリコンは、A液B液を1:1に混ぜて使用するので、使いやすい
 です。A液B液はそれぞれ50gあり、合計100g分あります。
 


 実際に使ってみました。今回はA液B液それぞれ、2.5g(合計5g)
 使用しました。粘度が高く、かき混ぜると気泡が入りまくりました・・・。
 
 
 
 


 流した直後です。気泡入りまくりで滅茶苦茶不安ですが、取説では気泡
 が入っても大丈夫との記載があるので、このまま続行しました。作業時
 間は30分とありましたが、粘度が高く、気泡を少しでも抜きたいので、
 素早く作業した方が良いと思われます。


 硬化時間は24時間ですが、取説によるとオーブンレンジで40度で
 30〜60分でチンすると硬化すると書いてありました。今回は気泡
 を少しでも抜きたいので、24時間放置し、その後、念のためチンし
 ました。
 
 細かい気泡は残りましたが、それなりにキレイにできました。実際に
 UVレジンを流してキャストした所、まあまあキレイに抜けました。
 
 問題点として、型に気泡があるので、レジンを流した時に発生する気
 泡が分かり難くなります。まあ、ここは、慣れかもしれません・・・。
 


 瞳孔はいつも気合で処理していました。5mmだと小さすぎて多少誤
 差があっても分からないのですが、10mmともなるとそうもいきま
 せん。
 
 で、今回は正攻法ということでマスキングすることにしました。
 写真のように、厚紙(今回は古い名刺)にマスキングテープを貼付け、
 皮加工用のパンチで穴をあけます。今回は3mmの穴をあけています。
 
 


 レンズの裏面に穴のあいたマスキングテープを貼り付けます。
 穴の部分にガンダムマーカーで塗ります。ガンダムマーカーは色んな
 種類があり色々試したのですが、モノによっては、滲んだり、ムラが
 あったり、薄かったりしました。今回は以下のマーカーを採用しまし
 た。
 
 GSIクレオス製/ガンダムブラック/平芯/アルコール系
 
 以前、同じ方法でマスキングし、プラモ用のスプレーで処理した事が
 あったのですが、塗膜が弱くてマスキングテープを剥がす時に形が崩
 れてしまうことがありました。今回の方法では今の所、このような失
 敗はないですし、何よりも簡単に作業できるのが良いです。
 


 レジンの量を変えて、レンズの厚みをいくつかのパターンで作ってみ
 ました。一番左のが原型のガラスアイです。
 
 あまりレンズが厚いと結構違和感がでました。また、レンズが薄すぎ
 ると、これも違和感ありです。原型と同じくらいの、裏面が平らにな
 るくらいの厚さが一番良いようです。
 
 目入れ


 レジンアイを仮に入れた所です。目がデカイです・・・。
 目の向きは、なるべく前を向くように入れています。
 
 

 エポキシパテでアイリングなどを造形しました。
 気持ち目が小さいような気もしますが、概ね丁度良い目の大きさになったと思います。
 


 ひとまず、主な工程は完了です。色々気になる点はあるのですが、
 コクソで修整しまくったせいか、それなりに、ハヤブサらしい可愛
 くてカッコイイ顔つきになった方だと思います。少なくても、修整
 前よりかは断然良くなっていると思います。
 
 ただ、チョット時間をかけすぎて飽きてきました。目止め処理&レ
 ジンキャストは6月に行おうと思います。なので、多分ワンフェス
 のメイン出展は、これだけになると思います。
 
 5月も中旬に入り暑くなって来ました。写真は散歩中のチハヤです。
 翼を下げて、口を開けて、暑そうにしています。涼しくなるまでは、
 朝夕以外の散歩は無理そうです・・・。
 

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