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油粘土を盛ったところです。今回は試しに「ほいく粘土」を使ってみま
した。いつも使っているクレオスの油粘土より、柔らかくて、良く伸び
るような気がしました。
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シリコンは「造形村」のシリコンを使っています。このシリコンは硬化
後も丁度良い柔らかさなのが魅力なのですが、シリコン型を作るときは
注意が必要みたいです。
シリコンの粘度が高めで、そのままでは綺麗に流れないです。シリコン
柔軟剤(シリコンオイル、シリコンシンナー)を混ぜて粘度を下げるの
ですが、1回目の流しで柔軟剤の添加量を間違えて写真のような気泡が
できてしまいました。
いきなりの失敗で、凹みましたが、作り直す時間も金もないので、授業
料だと思って、このまま進める事にしました。
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片面の型を作ってから、もう片面の型を作ろうとしたのですが、原型に
油粘土が付いて取れなくなりました。このままでは羽枝が消えてしまう
ので、何とかして油粘土を除去しなくてはなりません。
作品の性格上、いつもこれは問題になるのですが、ホント頭の痛い所で
す。
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爪楊枝やハブラシで掻き出してみたのですが、あまり綺麗にならず、
一応プレポリマー系の防水処理(木固めエース)をしていたので、水で
洗ってみたのですが、それでも綺麗にならず。その上、コクソで作った
箇所の羽枝が侵食されてしまいました。
こういう事にならないように、事前にコクソで色々実験しておいたので
すが、実験と実戦では違います。次回の課題です。
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しょうがないので、軽くバーニングをやり直しました。バーニングの熱
で粘土が溶けて大分マシになったと思います。不安なので、バーニング
した所は再度防水処理を行いました。
油粘土の除去方法は課題ですが、コクソを盛った箇所がシリコンの水分
侵されることはなかったです。防水処理が不十分だと木がシリコンの水
分でふやける事があるのですが、そちらは大丈夫でした。
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一応完成した本体のシリコン型です。ちょっと大きすぎたかもしれませ
んが、柔らかめのシリコンを使っているので、型は厚い方が歪まなくて
良いです。
今回はトップゲート式にしています。湯口は完成すると、ほとんど見え
ない箇所に大きめにとってあります。
シリコン柔軟剤の量を間違ったのが痛かったですが、気泡ができたのは
背中であまり目だたない箇所なので、セーフであってほしいです。気泡
対策としては、柔軟剤の他に、1回あたりの流す量を減らした方が良い
と思います。このシリコンは6時間で硬化なのですが、硬化剤を添加す
ると柔軟剤の有無に関わらず結構早く硬化し始めます。硬化しはじめる
と流れきれなかったり、気泡が抜けきらなかったりするので、少量ずつ
チビチビ流した方が良いかもしれません。ちなみに、今回は150gずつ流
しましたが、100gずつの方が良いように思います。硬化剤を減らせば、
硬化速度が遅くなるのかもしれませんが、硬化不良が怖いので、流石に
それはチャレンジできないと思います。といっても、今度実験はしてみ
ようと思います。
なお、これは造形村のシリコン、またはクレオスのシリコンの場合で、
他は必ずしもそうではないです。ウエーブのシリコンは綺麗に流れます
が、値段が少々高いのと、硬化後の硬さが硬めなのがネックです。
しかし、今回1番の問題だったのは油粘土の除去で、こっちの対策は真
面目に考える必要がありそうです。今考えているのは、マスキングで保
護。油粘土を別の粘土に変える。原型側に何らかのコーティングする。
です。ワンフェスが終わったら色々実験してみようと思います。
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台のシリコン型です。今回の台は、カネライトフォームにジェッソを塗
って、つや消しを噴いて目止めしています。思った以上に綺麗に出来ま
した。
これで一応シリコン型が出来たので、来週はポリウレタンレジンを流し
てレジンキャストです。今回はあまり上手く型が作れなかったような気
がするので不安なところです。
再来週はペイントで、多分、ペイント済みの完成品は2つ程度しか出品
できなそうです。今回のワンフェスは売るものがあまりないです・・・。
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おまけ |
1枚目の写真はチハヤ(セイカーフヤブサ)が、涼しい部屋に非難しているところです。東京は梅雨
のはずなのですが、この所連日晴れていてお互いグッタリ状態です。
2枚目の写真はボウ(アフリカワシミミズク)が水桶で涼んでいるところです。足を水に付けるだけ
でも多少は違うみたいで、30分位こうしてました。
3枚目の写真は製作中のスズメフクロウです。レジンキャストの作業は正直申しまして、ペイント並
みに嫌いな作業でして、息抜きがてら、スズメフクロウを盛ったり削ったりしてました。クチバシの
膨らみを増加させたのと、蝋膜に羽がかかるようにしました。豚鼻が少し解消したように思います。
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