トップバードカービングの部屋製作記録ハヤブサ胸像 >2.カット〜頭荒削り


ハヤブサ胸像の製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 カット〜荒削り

 前回、スカルピーで習作まで作ったので、次は習作を元にカットアウト図を起こして木材をカットするの
 ですが、これがかなり難しいです。いつもは三角定規をあてて書くいているのですが、どうしてもズレが
 生じてしまいます。また、上手く書けたとしても、角度が自分のイメージと違っていて荒削りで失敗する
 ことが多いです。
 
 で、今回はまったく別の方法で行いました。以下の手順です。
 
 @習作に油粘土を盛って、カットアウト直後の状態を再現します。
  ⇒写真1は半分まで盛ったところです。   
  ⇒造形するのが目的でないので、扱いやすい柔らかい油粘土で良いです。
 A@を紙にトレースします。
  ⇒写真2
  ⇒定規を当てなくても簡単にトレースできると思います。
 BAのトレース図を元に木材をカットアウトします。
  ⇒写真3
  ⇒本体はチュペロ材、台はシナ材を使っています。
  ⇒今回は1面カットです。
 C習作の油粘土を少し剥がして、それを見ながら削り込みます。
  ⇒写真4〜6
  ⇒どこまで削って良いのか分かりやすいので削りすぎを防げると思います。
 
 彫刻としては、禁じ手なような気がする方法ですが、個人的には上手く削れれば手段は何でも良いです。
 この方法ならば、大まかな形を出すのに失敗することはほとんど無いと思います。それにしても、久しぶり
 にバンドソーを使ったのですが、やはりバンドソーは怖いです。全然問題なくカットできたのですが、大き
 な音や回転する歯が怖いです。うちのハヤブサ同様も大きな音が苦手なので、カットアウト時は別の部屋に
 退避させました。
 

 頭荒削り

 頭の荒削りまで行いました。クチバシを削りすぎました。ただ、クチバシは最初から針金をを入れるつもり
 だったので、実質的には問題ないです。実際のハヤブサのクチバシは伸びるので絶対的な正解は無いです。
 カッコイイ状態になれば、それで良いと思います。
 
 目玉は最終的にレジンアイを入れる予定です。現在は完成イメージを掴むために仮状態です。全体に少し
 小さいです。右目は少々削りすぎています。
 
 習作は粘土を盛って作る性格上、盛りきれていない場合があります。逆に、彫刻は材料を削って作る性格上、
 削りきれていない場合があります。習作で足りていなかったかなっと思った箇所は、修整しながら削ってい
 ます。なので、習作と若干形が違っていますが、今のところ許容範囲です。
 
 やはりワンフェスには間に合いそうもないです。羽出し前の状態で参考出品しようと思います。
 それにしても、久しぶりにまともに木を削ったのですが、安いチュペロ材を使ったせいか、硬かったです。
 思うように削れなくて苦労しました。ただ、もっと硬い木を削ることもあるので修行です。
 
 タイフーンバーで荒削りしている時、うちのハヤブサがビビッて暴れました。削っている本人も、皮手袋&
 ゴーグル&マスク装備の完全武装でした。
 

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