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ハヤブサ胸像の製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 制作背景 & 習作

 【制作背景】
  制作中のスズメフクロウも完成していないのに、新規制作を開始しました。一応、2017/2/19のワンフェス
  に間に合わせたいと思っているのですが、残り一ヶ月も無いので多分間に合わないと思います。
  
  年が明けてからスランプ状態が続いており、よく分からない鳥を作ると確実に失敗しそうなので、気分転換
  がてら毎日現物を見ている、ハヤブサを作る事にしました。できれば、原型くらいは、ワンフェスに間に合
  わせたい所ですが、焦って作って失敗するほうがダメージがデカイので、ゆっくり作ろうと思います。
  
  ただ、ワンフェスの出展物が足りていないので、2月に入ったらワンフェス完了まで制作休止になるかもし
  れません。以下、制作背景です。
  
   ・ワンフェスの広告にセイカーハヤブサを載せたので何かしら作りたい。
   ・最近どうも鳥の形が分からなくなってきたので。
     ⇒セイカーハヤブサなら現物が家にいるので、観察しながら作れる。
   ・全身を作ると途中で飽きそうなので。
     ⇒胸像なら工数を削減できる。
     ⇒猛禽類の頭の形が好きで、胸像なら頭に集中できる。
     ⇒頭と胴体の繋がりにいつも悩むので、そこを集中的に作れる。
     ⇒足がないので、レジンキャストが楽になるかもしれない。
     ⇒今回の胸像が上手くいったら、フクロウ類の胸像にも挑戦したい。
   ・ハヤブサ類は可愛くてカッコイイので。
     ⇒ハヤブサ類はどれも似たような顔・形なので、塗りわけで色々なパターンを楽しめる。
 
 【習作制作】
  今回はスカルピーで習作を作ってみました。現物のセイカーハヤブサを観察しながら制作していますが、大
  きさはチョウゲンボウ程度にしています。セイカーハヤブサ基準だと、約1/2です。
 
  使ったスカルピーは、5年位前に購入したものだったので、かなり硬くなってました。スカルピーは使いや
  すい粘土なのですが、購入直後の状態は硬くて、ボロボロ崩れたりします。使えるようになるまで、練るの
  が面倒で、今まで敬遠していました。今回は基本に忠実に作るという事で、真面目に練りました。
  と言っても、以下の練り方で簡単に練れました。
 
   @調理バサミで適当な大きさにスカルピーを切り出す。
    ⇒2センチ位。手に納まる程度。あまり大きすぎると練るのが大変になる。
   Aエナメル溶剤を筆で適当に塗る。
   B厚手のビニール袋に入れる。
   C木槌で叩く。
    ⇒A〜Cを数回繰り返す。
    ⇒皮細工用の木槌を使いました。(多分何でも良い)
   D袋から取り出し、エナメル溶剤を塗って、手で練る。
 
  習作の具体的な制作手順は以下です。
  
  @心材を作る。
   ⇒アルミホイールを丸めて、木槌で叩いて形を整えたものを使っています。
  A頭を造形する。
   ⇒クチバシの先端は、削った爪楊枝を入れています。
  B焼く。
   ⇒オーブンレンジで140度20分焼きました。
   ⇒スカルピーは焼くと、有毒ガスが発生するので換気に注意!(特に鳥には良くない)
  C胸を造形して焼く。
  D背中を造形して焼く。
  E翼を造形して焼く。
  Fカネライトフォームをカットして台を作る。
   ⇒様々な大きさ・形状を試しました。今回の台は4作目で、無難な形にしました。
 
 全部で4回焼いています。最初に造形した部分は少し変色したような気もしますが、追い焼きしても問題なか
 ったです。いつもは一気に造形して、最後に焼いていたのですが、途中でチョロチョロ焼いたほうが形が崩れ
 ずに、作りやすいです。
 
 去年紹介した、ラリーバースの本を見ると、習作の段階でかなり作りこんでいたので、今回は習作をレジンキ
 ャストしても良い位作りこんだつもりです。結果としては、それ程悪くはないと思います。この状態で、軽く
 塗装してワンフェスに参考出品しても良いかもしれません。
 
 造形は、うちのセイカーハヤブサの写真や現物を見ながら行ったのですが、動くし、羽を膨らませたりするの
 で、現物が目の前にあっても難しかったです。鳥は本当に掴みどころがなくて奥が深いです。マジで難しいで
 す。ちなみに今回は、無難に羽はあまり立てていない状態にしました。正面向きは流石に見栄えが悪いので、
 少し左を向いています。
 
 手頃なサイズにするつもりだったのですが、思ったより大きくなってしまいました。ただ、その分、迫力があ
 りますし、羽出しも細かくできると思います。ここまでは、思った以上に良い感じなのですが、これから木を
 削っていくと失敗しそうな気がします。
 
 前にスカルピーを削って、羽出しや羽枝出しに挑戦したことがあるのですが、全然綺麗にできなかったです。
 石粉粘土だと、それなりに綺麗にできるのですが、それでも木の方が綺麗に仕上がります。これから、木をど
 うやって削っていくか思案中です・・・。
 

 おまけ

 うちのセイカーハヤブサ(チハヤ)とのツーショットです。
 胸像とは関係ないのですが、最近、チハヤの餌の食いが悪いです。前は餌を見せると飛びついて来たのですが
 最近は反応が薄いです。また、ウズラあげても、内臓など好きな所だけ食べて、あとは残す事が多いです。
 最近は1日にウズラ1羽食べるかどうかと言ったところです。
 
 かと言って、元気が無いと言うこともなく、昼間は部屋の中で走り回ったりしています。ボウ(アフリカワシ
 ミミズク)の餌(マウス)も奪います。ただ、奪っても遊んでポイです。
 
 体重は落ちていないですし、糞の状態も良好なので、多分問題ないのですが気にはなります。原因として思い
 当たるのは、夜更かしが多い事です。自分は夜中に作業する事が多いのですが、一緒になっておきています。
 
 眠そうそうにしているので、暗い部屋に移動させてやったりもするのですが、直ぐに戻ってきてしまいます。
 お互い早く寝れば良いんでしょうが、どうも、自分は昼間が苦手なので悩ましいです・・・。
 

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