トップバードクレイの部屋製作記録ルリビタキ >10.レジンキャスト


ルリビタキの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 シリコン型の製作

 木製ルリビさんは何とか完成したのですが、レジンキャストもしていたのでそのレポートです。
 下の写真は型用シリコンを流し込む前の写真です。翼の形状がやや微妙だったのですが、
 下クチバシ、胸、翼、尾のラインに沿って盛っています。この辺は文鳥さんの時と同じです。
 
 今回は、固定用にネジ穴を開ける事にしました。直径9mmの丸棒を四隅に立ててから、シリコンを
 流し込むようにしています。
 

 ポリウレタンレジンでのキャスト

 シリコン型をとった所です。前回はプロのバードカーバーのスタディバードを見習って、
 お腹に湯口(ゲート)を設けたのですが、今回はクチバシにゲートを設ける事にしました。
 羽のある部分だと、テクスチャリングやバーニングをしていて、後から加工し難いですが、
 クチバシなら何とかなると思ったからです。ちなみに、樹脂はテクスチャリングやバーニ
 ングは木ほど綺麗に入らないです。
 
 当初はクチバシに、直径5mmのゲートを1箇所設けて試してみたのですが、空気が上手く
 抜けてくれず、全然レジンが流れず失敗しました。ちなみに、こういったゲートを上に
 1箇所設けて、湯口と空気穴を併用する方式を「トップゲート方式」と言うらしいです。
 この方式の場合、ゲートは多分直径1cm以上は必要なのではないかと思います。
 
 トップゲート方式が失敗したので、ゲートを大幅に追加して「アンダゲート方式」に
 変更しました。下の写真の真ん中が最終系です。アンダーゲート方式は湯口から流した
 レジンが、型の下から流れる方法で、今回は尾の先端と翼の先端に小さな穴を設定しま
 した。この方式でも、ゲートが細すぎて途中で硬化が始まったりして、2回程失敗しま
 した。色々調整して何とかレジン硬化前(180秒)以内で流せるようにしました。
 
 前回の文鳥の時、目玉を後から入れるのが結構面倒だったので、今回はレジンを流す前に
 ガラスアイ(6mmダークブラウン)をシリコン型に固定してから流す事にしました。
 シリコンとガラスアイの接着にはマスキングコートを使用しています。あまりガッチリ
 ついても困りますし、両面テープではつかなったので採用しました。シリコン用の接着剤
 と言うのもありますが、今回は使わなかったです。
 
 レジンを流し混む前に一番右の写真のようにボルト(直径8mm)と板で固定しました。
 この時、ボルトを締めすぎるとシリコン型が歪み、レジンも流れ難くなるので、
 適度に締めます。緩すぎるとバリが多くなります。
 

 キャスト結果


 キャスト結果です。クチバシ以外のバリはまだ取っていないです。
 ガラスアイは良い感じに入りました。
 
 今回はキャストに苦労しましたが、何となくコツが分かってきたので、
 次回はもうチョットマシなキャストが出来ると思います。
 と言っても、当分先になると思いますが・・・。
 

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