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カワセミ(バードカービング)の製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 カワセミ 色塗り
 2009/12/20 下地塗装

 1.下地塗装
 
 ベースホワイトスプレーを噴き、オールパーパスシーラで溶いたジェッソで
 下地を塗っています。スプレーなので、ほとんど目を詰まらせずに仕上げる
 ことができました。
 
 ただ、このときの仕上げが悪かったのか、ベースホワイトが悪かったのか、
 一部の色が後で剥げてしまいました。どうも、目が詰まらず、綺麗な発色は
 いいのですが、どうも問題がありそうです・・
 2009/12/22 足の色塗り

 2.足塗り
 
 @ バーミリオン50 + トランスマゼンダ50 を作ります。
 A @色で足全体を塗ります。
 B バーントアンバー60 + ウルトラマリンブルー40 を作ります。
 C B色で爪を塗ります。
 D B色を足全体を軽くウオッシングします。
 C デッキタン(エナメル塗料)をエナメル塗料溶剤で薄めます。
 D C色で墨入れします。(全体を薄く塗る)
 
 ※ エナメル塗料を塗っても、アクリル絵具は溶けなかったです。
 ※ エナメル塗料は良く伸びて、綺麗に墨入れできます。
 ※ エナメル塗料を塗ると、それだけでかなりツヤがでます。
   なので、ポリウレタンバーニッシュなどでのツヤ出しはやめておきました。
 ※ 溝の強調などに使えそうですが、ツヤが出るので注意が必要そうです。
 
 2009/12/23 本体の色塗り

 3.全体塗分け
 
  以下の色で塗り分ける。今回はメスの色にすることにします。
  メスの場合、嘴(クチバシ)下が赤色になります。
 
  塗分けが目的なので、なるべく水で薄めて塗ります。
 
  嘴上:ペイニーズグレイ(黒)
  嘴下:マゼンダ50+バーミリオン50(赤)
  胸 :イエローオキサイド(オレンジ)
  背中:アクア(水色)
  頭翼:アクア35+イエローライト30+ウルトラマリンブルー35(青色)
 
  頭翼の色ですが、彩度が強すぎるような気がします。
  恐らく以下の色のほうがいいと思います。
 
  頭翼:イエローライト30+ウルトラマリンブルー50+チタニウムホワイト20
 
 4.翼、頭塗り(青色箇所)
 
  @ アクア35+イエローライト30+ウルトラマリンブルー35を作ります。
    ※イエローライト30+ウルトラマリンブルー50+チタニウムホワイト20でもいいと思います。
  A @色を尾、翼、肩、頭に塗ります。
    頭については、模様が入るので写真のように模様の部分は残します。
  B バーントアンバーを水で薄めて影を表現します。
  C バーントアンバーで初列風切の先端を塗ります。
  D 緑のイリデスント・パウダーを@色に混ぜて、光沢を出します。
  E @色50+チタニウムホワイト50でドライブラシをかけます。
 
 5.背中塗り(水色箇所)
 
  @ 水で薄めたアクアで背中の影部分を塗ります。
  A 緑のイリデスント・パウダーをアクアに足して、背中、頭の模様を塗ります。
    翼の模様も忘れずに塗ります。
  ※ アクアでなく、翼に塗った色を薄めたり、白を足して使ってもいいです。
 
 6.胸腹塗り(オレンジ箇所)
  
  @ イエローオキサイド80+バーントシェナー20を作ります。
  A 影部分を意識して、オレンジの箇所を塗っていきます。
  B @色にバーントシェナーを少し足して、影部分を塗ります。
 
 7.頭喉塗り(白箇所)
 
  @ ウォームホワイトを薄く塗ります。
  A 水で薄めたニンバスグレイで影部分を塗ります。
  ※ 影部分の塗りは濃くしすぎないように注意します。
 
 8.嘴塗り
 
  @ マゼンダ50+バーミリオン50で下嘴を塗ります。
  A バーントアンバー60+ウルトラマリンブルー40を作ります。
  B A色で上嘴を塗ります。
  C 水で薄めたA色で嘴全体の色を整えます。
  D エナメル塗料のデッキタンを薄めて、嘴全体の色を整えます。
 
 9.ツヤ調整
 
  @ ポリウレタンバーニッシュで嘴、羽軸のツヤを出します。
  ※ 必要の応じて他の箇所もツヤを出します。
 
 2009/12/24 完成

 アクリルボックスに入れて完成です。
 ここまで、大体6時間30分程かかりました。
 
 枝が空中を浮いているような感じを狙ったのですが、
 まあ、それなりにといったところです。
 反省会

 今回のカワセミは、ハッキリ言って「失敗作」です。それもかなりの。
 初めてのカワセミということもありますが、こうも失敗すると、流石に凹みます・・・
 以下、今回の製作のまとめです。年内の完成したのはいいのですが、かなり疲れました。
 
 良かったところ
  ・ベースホワイトは白の発色がよく、目詰まりもなく、塗りやすかった。
  ・足、嘴の色塗りで使った、エナメル塗料がいい感じだった。特に足の墨入れはやりやすかった。
  ・イリデスント・パウダーの使い方が大体分かった。
  ・頭の塗り方が何となく分かった。
  ・アクリルボックスを台に利用できることが分かった。
  ・白色は目詰まりの原因になりやすいことが分かった。
  ・彩度が高すぎる場合は、白でドライブラシするといいことが分かった。
  ・羽の割れ表現が思ったよりうまくいった。

 悪かったところ
  ・とにかく形が悪い。特に頭、尾がよくない。(致命的)
  ・台がちょっとつまらない。枝が細すぎて安定性が悪い。
  ・下地処理(ベースホワイト)が悪かったのか、色が剥がれた箇所がある。(致命的)
  ・全体に彩度が高すぎた。
  ・羽のかぶり塗りがうまくいかなかった。
  ・枝と足の間に少し隙間ができてしまった。

 次回に向けて
  ・削る前に形はしっかり理解しておく必要がある。市販図面を使う場合でも、習作は作るようにする。
  ・台は本物の枝を使うより、作ったほうがよい。できれば、葉っぱなども表現したほうがよい。
  ・ベースホワイトの使用は再検討が必要そうである。色が剥がれるのは致命的なので、
   もう少し実験を重ねる必要がある。ベースホワイトを使っていない場合でも剥がれることはあるので、  
   下地仕上げ全体を再検討する。
  ・彩度は低め、明度は高めを意識し、色塗り前に絵を書くのが望ましい。
  ・羽のかぶりは、今のところ気合で切り抜けるしかない。
  ・足については、ハンダ付けからまずかった。枝の形に合わせてハンダ付けするようにする。
  

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