トップバードクレイの部屋製作記録オオルリ >7.色塗り


オオルリの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 製作背景

 オオルリの幅は約50mmなのですが、カットしたスタイロフォームの幅が100mmだったので、2つまとめて
 カットしました。無理に2羽作ることもなかったのですが、材料がもったいないので1羽目の製作に少し
 遅れて2羽目を製作しました。
 
 1羽目とまったく同じ作り方というのも能が無いので、今回は翼や尾などシャープな仕上げが必要な所に
 石粉粘土を使ってみました。
 
 製作記録ダイジェスト

 まずは、いつものようにスタイロを削ります。
 クチバシは石粉粘土で固めています。
 

 翼、尾に軽量石粉粘土を盛ります。
 

 粘土が固まったらヤスリをかけます。
 

 羽のパーツ分けを行います。
 

 羽出しを行います。が、ここで失敗に気づきました。
 粘土が薄すぎてスタイロが露出してしまいました。
 露出してしまったところは、粘土を再盛りしています。
 特に尾羽が悲惨です。
 

 何とか、羽出しまで完了したところです。
 かなり際どかったです。
 

 バーニングしてラッカーを塗ったところです。
 粘土が薄い箇所はバーニングの熱で陥没してしまいました。
 更にラッカーを塗ったら、これまた薄いところは陥没しました。
 また、ラッカーがスタイロに少しでも付くと猛烈に溶かします。
 んな訳で、一部粘土を盛り直して何とか無理やり仕上げています。
 

 本体の羽出しをしてジェッソを塗ったところです。
 今回はジェッソを2度厚塗りしています。
 
 

 本体の羽枝出しを行ったところです。
 ジェッソを厚塗りしたおかげか、比較的綺麗に仕上がったように
 思います。足を接着するにあたり、翼、尾が重すぎて重心が後に
 なってしまいバランスがとれなくなりました。足の接着穴から
 2mmの銅線を何本か刺して重心を前の方にすることで対応しました。
 おかげで、総重量が19gになりました。オオルリの体重は20〜27g
 なので本物とほぼ同じ重さになりました。なお1羽目は9gでした。
 折角軽い材料を使っているので、重さにこだわるのも面白いかも
 しれません。
 
 本体の色塗り&完成写真

 苦戦しながらも何とか完成に導きました。
 スタイロだけで作った時と比べて、翼や尾のシャープさは確かに出ているように思います。
 ただ、思ったほどの結果ではないです。これくらいの効果ならば、スタイロの加工精度を上げれば
 いいだけかもしれません。
 
 ひとまず、粘土を使う場合の反省点&改良点をまとめてみました。
 
  @粘土はそれなりに厚めに盛る。厚さ3mmは欲しい。
   ⇒薄いと、羽出し、バーニング、ラッカー塗りで陥没したりする。
  A尾羽、初列風切羽の先端は全部粘土の方がいい。
   ⇒中途半端にスタイロが入っていると加工しにくい。
   ⇒少なくても尾羽は別パーツで作っておいたほうがいい。(木でも良いように思います)
  B石粉粘土のバーニング温度が高いので、樹脂粘土でいいかもしれない。
   樹脂粘土はスタイロと似たような温度でバーニングできると思われるので、危険性が少ない。
   また、焦げ目がつかないのもいい。
 
 まあ、粘土加工時の問題点はいくつもありますが、尾や翼が長い鳥を製作する場合には必要になって
 くる技術なので、いまのうちに技術検証をしておくのは良い事かと思います。ひとまずオオルリの製作
 はこれで完了です。
 


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