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バードカービング・バードクレイの部屋
制作記録(新版) 2023年以降の制作記録
製作記録(旧版) 2020年までの制作記録
製作記録(番外編) 遊び、実験、練習など
制作ガイド バードカービングの作り方
2009年掲載(改定版検討中)
 「バードカービング」とは木材を削って鳥を作る「アート」のことです。「アート」と言いましたが、元は実用品でして、カモ猟の囮(デコイ)として、アメリカで作られたのが発祥と言われています。

 湖などにデコイを浮かべておき、仲間と思って飛来してきたカモなどの水鳥を鉄砲(主に散弾銃)で撃っていました。アメリカでは、今だにデコイとして使われていることもあり、実際に使われたデコイには散弾銃の銃痕があったりします。実用品のデコイはプラスチックなどで作られていて、色や形も簡素になっています。

 近年ではアートとしての制作が主流となり、カモ以外の鳥も多く作られ、大変精巧になっています。今だにアメリカが中心ですが、日本でもそれなりに広がりをみせています。アメリカや日本ではコンクールなども開催されており、特にアメリカのコンクールでは、水鳥のバードカービングを実際に水に浮かばせて審査したりしています。(もったいなくて実猟には使えないと思いますが…)

 使う木材は、チュペロという北米原産の木が多いです。その他に、ジェルトンや、シナ材なども使われます。削る(彫刻)道具はナイフ、彫刻刀、グラインダー(ルーター)などが多いです。羽の細かい筋も表現したい場合は、グラインダーやバーニングペンと言う焼き入れ用のペンがないと厳しいです。ペイントはアクリル絵の具を使うことが多いです。その他、目は剥製で使われるガラスアイ、足は針金やパテなどが使われることが多いです。

 一方で「バードクレイ」は粘土で鳥を作るアートのことです。と言い切りましたが、粘土で作る鳥のことを指す特別な単語はないです。「バードフィギュア」「鳥の模型」など何でも良いように思います。木を削って作るバードカービングは修正が難しかったり、グラインダーの騒音が酷かったり、部屋が大鋸屑まみれになったりするので、若干ハードルが高いのですが、バードクレイは、その辺が改善されています。

 使う材料としては、セラミック粘土や石粉粘土が多いです。精巧な作品を作る場合は、焼くことができる軽量石粉粘土を使うことが多いです。もっとも、この技法を使っている人を他に知らないので、もっと良い方法があるかもしれません。一見すると、バードカービングより簡単なように思えますが、これはこれで難しいこともあります。また、粘土の乾燥時間が結構かかるので、せっかちな人には向かないかもしれません。ここでは、「バードカービング」「バードクレイ」の紹介をしています。その他、新しい工具や技法などについても紹介しています。


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