トップ > 猛禽の部屋 > 飼育記録 >2015年夏 ボウ爪切り&羽の事について
ダルマボウ | |
今週は、週末が何かと忙しかったので製作できずです。どうも最近、 少し休んだ位ではちっとも疲れが取れないです。バッテリー容量が 激減している感じです。可動時間が短いです・・・。 まとまった作業をする気にもなれなかったので、ボウ(アフリカワシ ミミズク)のクチバシ&爪を切ってやりました。左の写真は、切る前 のダルマみたいなボウです。 |
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クチバシ切り | |
左の写真はクチバシを切る前です。 |
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切った後です。 今回も、滅茶苦茶抵抗されました。 ボウも疲れた感じです。 今回は、クチバシと爪の両方を切りました。 多分、次回は11月位に切る事になるのではないかと思います。 |
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フクロウ類の羽について | |
大分昔ですが、ボウの羽について紹介記事を載せた事があります。 ネタが無いので、チョットその辺を追記しておきます。 左の写真はボウの次列風切羽の内弁側の羽縁の写真です。フクロウ 類の羽は独特のギザギザ構造(鋸状突起)があって、それが消音装置 になっていることは前の記事でも書きましたが、ボウの羽は全体が こんな感じになっています。なので、フェザーカービングで表現す るのは難しいです。 |
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また、小羽枝が異様に長いので、羽枝がハッキリせずに、全体が柔 らかい毛に覆われているような状態です。これは特に内弁側が顕著 で、外弁側はあまりないです。この構造も消音装置に役立っている と思います。フェザーカービングで表現する場合は、バーニングで 注意が必要になります。 |
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比較用に、最近抜けたアキ(チョウゲンボウ)の羽です。 羽枝がハッキリ見えます。普通の鳥はこんな感じです。 フクロウ類は音を立てずに飛ぶ必要があるので、特殊な羽の構造に なっています。ただ、全てのフクロウがこのような構造のなってい るかは不明です。獲物が水中にいるので、静かに飛ぶ必要がないフ クロウ、例えばウオミミズクやシマフクロウなどは、自分が知る限 りでは、このような構造になっていないです。 |
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ボウの羽の裏です。表面と違ってポヤポヤ構造はそれほど見られな いです。多分、飛行時の気流の関係で、ポヤポヤ構造が不要だから なのではないかと思います。ポヤポヤ構造は繊細でメンテも大変そ うなので、無駄に有るのは良くないような気がします。 |
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アキの羽の裏です。ボウの羽よりかは羽枝がハッキリでています。 ついでに、裏面は色が白っぽいです。これは、航空迷彩の意味や、 紫外線対応、羽の強度関係の意味があると思われるのですが、話が 膨らみすぎるので、今回はやめておきます。 |
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羽の重なりついて | |
フクロウ類の限らず、鳥類の風切羽は内弁が上に向いていて、外弁 が下を向く傾向があります。 また、外弁の模様が細かく、内弁の模様が大雑把であることが多い です。 |
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左翼の次列風切羽を2枚重ねてみました。翼の羽の重なりは、必ず 外弁側が上に来ます。内弁の上向きの反りに、外弁の下向きの反り が組み合わさる形になります。 また、外弁だけが見える事になります。なので、実際に見える外弁 の模様は細かくなっています。個人的には、見えない所には無駄な エネルギーを使わない発想が好きだったりします。 |
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横から見た写真です。羽が綺麗に重なって、滑らかな翼を構成して いる事が分かります。ちょうど、瓦屋根の瓦の重なりと同じ感じで す。(マネした?) |
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試しに、上下を入れ替えてみますと、内弁が出っ張って、滑らかな 翼面にならない事が分かります。 以上、ネタが無かったので羽の事について少し書いてみました。羽 と言う構造は鳥類独特の構造で、大変奥が深いです。羽だけで、他 にも色々書けるのですが(色、材質、種類、成立ちetc)、今回はここ まででとします。ネタ切れになったら続きを書くかもです。 |