写真1 初列風切羽最外側(全体)
写真2 初列風切羽最外側(拡大)
写真3 初列風切羽最外側(全体)
写真4 初列風切羽(全体)
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今週末は、家にいなくて、カワラヒワの製作が進んでいません。
とういことで、今週はフクロウ類の羽について書いてみました。
フクロウ類の羽は消音装置が付いていることで有名です。
その構造は新幹線のパンタグラフに応用されているくらいです。
それで、現在換羽中のボウは、先日、初列風切羽の一番外側の羽が
1枚抜けました(写真1〜3)。
写真1,2を見ると外弁側に、ギザギザ構造があるのが分かります。
これが、消音装置の役割をするらしいです。なお、この構造は、
一番外側の初列風切にしかないらしく、それ以外の初列風切(写真4)
には基本的に見当たりません。ただし、一番外側の初列風切以外で
も、一部羽の外弁欠刻にはギザギザ構造が見られます。
また、内弁側にはギザギザ構造は見られませんが、内弁欠刻には、
かなりの切れ目があります。おそらく、これも消音装置の役割を
はたしているのだと思います。
写真では分かりにくいですが、フクロウの羽の表面側内には綿毛が
生えているようです。他の鳥の羽の写真を撮ると、羽枝が写るので
すが、フクロウの羽の場合、この綿毛の影響で、羽枝がよく写らな
いです。
実際に羽を触ってみると、他の鳥のようなツルツル感がなく、
柔らかい感じがします。この綿毛も消音装置の意味があるのだと
思います。なお、この構造は羽の裏側には見られず、全身の羽に
適用されているようです。(裏側は気流の関係で必要ない?)
写真3のように初列風切羽の一番外側の羽は、反りが弱いようです。
先端だけが極端に反っているようです。これはどういう意味がある
のかわかりませんが、消音の意味があるのかもしれません。または、
たまたまなのかもしれません。ちなみに、他の羽もそれ程、反りが
ないようです。激しく飛ぶわけではないので、このような構造に
なっているのか、消音に関連するのか、たまたまなのか不明です。
こうしてみると、ボウの羽一枚から、色々なことが分かります。
と、同時に、様々な疑問も沸いてきます。やはり、フクロウを飼う
のは面白いです。こういうのは実際に飼ってみないと、なかなか気
づかないです。
それにしても、この羽をフェザーカービングで表現しようとすると、
とてつもなく、難しいような気がします・・・。
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