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亜種オオカワラヒワの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

カワラヒワ ヤマブドウの葉製作

 何とか製作時間が取れたので、滅茶苦茶久しぶりのカワラヒワさんです。(半年以上経っている・・)
 平行製作中のジョビさんで、葉っぱがいい感じだったので、カワラさんも葉っぱを付ける事にします。
 
 ジョビさんの時は紙で作ったのですが、どうも平面的な所が気になったので、今回は一番一般的な銅板
 で葉っぱを作る事にします。ジョビさんの時は「エビヅル」にしたのですが、今回は台がデカイので、
 「ヤマブドウ」にします。
 
 葉の枚数/位置決め

 紙で作った葉っぱの型紙を使って、葉の大きさ、枚数、位置を決めます。
 今回は4枚の葉を作る事にしました。
 銅版の切出し

 葉の型紙を元に、厚さ0.1mmの銅板を切出します。
 本来は金切ハサミを使ったほうがいいのでしょうが、持っていないので、
 使い古しの調理ハサミで切出しています。

 切出し時は、葉柄となる部分を残しておきます。

 葉脈の溝加工

 主葉脈を加工します。
 加工方法は、スポンジの上に銅板をのせ、下の写真にあるようなヘラで
 葉脈部分をなぞって凹ませます。

 あまり調子にのって凹ませると、銅板に穴があきます。
 0.1mmの銅板なので、あまり無理はしない方がいいです。

 同じ要領で、細かい葉脈を加工します。
 銅板は紙と違って、曲げても形が戻らないです。
 イメージ通りの形を作りやすいです。

 先を丸めた爪楊枝を葉の裏側から当て、葉の丸みを表現します。
(葉脈と葉脈の間の空間を丸めます)
 

 グリーンストーンで葉の淵を削ってギザギザにします。
 ついでに、全体の形を整えます。
 
 葉柄の加工

 瞬間接着剤で銅線を葉柄部分に接着し、写真のように銅板を丸めます。
 今回は0.5mm程度の銅線を使ったのですが、細すぎました。
 1.0mm位の銅線の方がいいと思います。

 エポキシパテで葉柄部分を盛ります。
 
 

 ひとまず完成!と言いたかった所ですが、
 どうも葉柄と葉本体の接合が弱くグラグラしています。
 

 後から壊れたりすると面倒な事になるので、
 葉柄と葉本体をハンダで補強しておきます。
 

 ハンダのつけた所は、エポキシパテを盛っておきます。
 
 
 塗装前の下地加工

 金属塗装なので、一応メタルプライマーを噴いておきます。
 これで、塗料の定着が良くなるはずです。
 

 プライマーを噴いたので、いきなりアクリル絵具で色塗りを開始しても
 いいのですが、後から絵具が剥がれて銅板が見えると悲惨なので、
 一回だけライトサンドを噴いています。これで絵具が剥がれても、
 直接銅板は見えることは無いので安心です。

 塗料の上からでは、アクリル絵具を直接塗っても確実に剥がれるので、
 ジェッソを塗っておきます。この時、ジェッソは水で薄めずに塗ります。
 水で薄めると、弾かれます。
 色塗り

 大体、以下の手順で塗っています。
  @ YellowOxid80% + NorwegianOrange20% で全体を塗る
  A PthaloGreen80% + YellowOxid20% で表面根元方面を中心にドライブラシ
  B YellowOxid100% で表面中心から先にかけてドライブラシ
  C NorwegianOrange100% で表面先端方面をドライブラシ
  D RawUmber100% で葉の淵を軽く塗る
  E RawUmber100% で表面斑点を少し入れる
  F TransMagenta100% で表面墨入れ
  G PthaloGreen30% + YellowOxid70% で裏面ドライブラシ
  H YellowOxid100% で裏面ドライブラシ
  I MatteMedium で全体のツヤを整える
  ※ 葉柄は基本的に表面と同じ色

 今回初めて銅板で葉っぱを作ったのですが、形に関しては銅板の方が紙より良いように思います。
 ただ、銅板なので透明感はありません。透明感はありませんが、上手く色を塗れれば結構カバー
 できることも分かりました。
 
 今回は葉柄の加工に失敗したので、次回は葉柄はハンダ付け前提で工程を組み直そうと思います。
 葉っぱ(部品)は出来ましたが、今度は組立てを行わなくてはならないです。
 台本体の枝の色塗りも出来ていないので、先が長そうです。
 カワラヒワさんはいつ完成するのだろうか・・・。
 

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