トップバードクレイの部屋製作記録亜種オオカワラヒワ >8.丸削り


亜種オオカワラヒワの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 はじめに

 荒削りで、一応各パーツの分けが完了しました。
 次からは、各パーツを丸めていきます。
 
 荒削りの段階では、結構寸法がずれているので、丸めつつ寸法を確認していきます。
 この時、一箇所に固執しすぎないように注意します。
 常に全体を見て、バランスを考えながら削っていきます。
 
 また、なかなか上手く丸められないパーツがある場合は、
 無理に丸めず、パーツの寸法が合っているか確認したほうがいいです。
 たいがい、ずれているものです。

 2010/09/20 頭出し

 本格的な丸削りの前に、嘴の位置が不明確だったので、明確にします。
 今回はやや、下を向いているような感じで嘴を出します。
 
 嘴の輪郭を出し終えたら、頭から攻めていきます。
 基本は真上から見た時の寸法の合わせて削っていきますが、
 嘴の幅(11mm)を先に出してしまうと、楽に削れます。
 
 嘴の幅を出したら、目の幅(13〜14mm)を出して、頭全体を丸めます。
 目の幅を出す時は、最終的に目が入る位置を確認してから削ります。
 適当に削ると、頬を削りすぎたりします。
  
 2010/09/20 途中経過 1

 頭を削って、胸や背を丸めたところです。
 翼の幅が習作と合わず苦労しました。
 
 荒削りの時は気にならなかったのですが、シナ材はチュペロ材と比べると、
 やはり硬いです。また、どうも毛羽立つと言うか、粉っぽくなります。
 これは、ヤスリをかけてもなかなか解消しないようです。
 
 2010/09/20 途中経過 2

 腹まで丸めたところです。
 上尾筒、下尾筒、翼裏側は、まだ加工していません。
 
 う〜む、習作と比べると全体に丸いような・・。
 個人的には、丸いのは好きですが、微妙な感じです。
 2010/09/26 翼、尾攻め

 写真のように、翼の羽の固まり(初列、次列)を下書きし、
 下書き線にそって、削っていきます。(初列、次列も出します。)
 
 その後、翼の裏側を削って、腹の丸みもついでに決めておきます。
 この時大事なのが、翼の裏側は翼上面の加工が終わってからにします。
 先に裏側を攻めると、上面に修正が発生した時に困ることになります。
 基本は見えるところから攻め、見えない所で調整です。
 翼の加工が完了したらば、尾、上尾筒、下尾筒を攻めます。
 あわせて、腰も攻めておきます。
 
 と言った感じですが、他にも色々触って、全体のバランスを整えています。
 特に、嘴の付け根、下部分、口角はしっかり削っておいたほうがいいです。
 ここを、しっかり加工すると、表情が引き締まります。
 
 それと、ちょっと失敗したかなと思ったのですが、
 背中と翼の境界はあまりハッキリ出しておかないほうがよさそうです。
 現物を見ると、思った以上に背中の羽が翼にかかるようです。
 また、今回みたいに、股を広げる場合は、踵(フショの付け根)にかかる羽は
 最初から意識しておいたほうがよさそうです。
 2010/09/26 足の位置決め

 1mmの真鍮線を切り出し、習作と同じような形状にします。(フショ:15mm)
 台と本体に差込む分の長さは、大体10mmとしています。
 

 全体が見える左足の位置を、まずは決めてしまいます。
 この時、なるべく地面に対して垂直になるようにします。
 台(枝)に対して垂直にすると、あんまりカッコよくないです。
 
 次に、右足を差し込む部分を、枝に形状に合わせて削っていき、
 右足を差し込みます。と言ったものの、これが上手くいかず苦労しました。
 しまいには、枝側に大きめの穴をあけ(最終的には隠れる)、
 穴にパテを流し込み、鳥本体の真鍮線を差込んで位置決めしました。
 
 ほんと、大変でした。おかげで、今週末はろくに進みませんでした。
 我孫子には一応エントリーしたのですが、
 こりゃあ、本当に間に合いそうもないです。
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