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ひたすらバーニングしました。疲れました・・
以下、注意したところです。
■バーニングで仕上げる場合は、羽枝が直線的になりがちなので、
胸や腹の柔らかい羽は、意識して曲線にする。直線的になると、
硬い羽に見えてしまう。
■尾や風切羽はいつも通り入れているが、羽と羽の差を強調する
ために、ペンを寝かして焼いている箇所がある。あまりやりすぎ
ると、羽が直線的になりすぎるので、ほどほどにしている。
■上記と同様に、羽軸もペンを寝かして焼いている箇所がある。
これも、ペンの温度を下げ、やりすぎないように注意する。
■背中の羽は適当の処理した、大きめな柔らかい羽ということにした。
■肛門付近は羽と羽の段差が激しい箇所になっている。羽の割れを
ペン先で思い切り焼いている。羽と羽の境界が直線的にならず、
ギザギザのなるように注意している。
■胸の羽は、一枚一枚を丹念に焼いている。腹や胸は通常、
テクスチャリングで仕上げるが、今回は細かく焼くことで、
ディテールアップを目指している。
■頭の羽の羽枝の方向はなるべく上を向くように注意した。
寝かしてしまうと、モズっぽくなくなるので注意する。
■クチバシ周辺の羽は、立てるように、一枚一枚を強調した。
■頬羽の羽枝は、目に回り込むような向きになるように方向に注意した。
以上、こんなところに注意しました。
紙面が余っているので、以下バーニングついての考察や一般事項(心得)を
だらだらと書いてみました。
[バーニングのメリット]
今回の作品はテクスチャリングで仕上げるところも、バーニングしています。
普通、バーニングは尾や風切羽など硬い羽だけにします。柔らかい羽は、
テクスチャリングが一般的です。
テクスチャリングはカーブの表現が楽なので、柔らかい羽に向いています。
一方、バーニングはどうしても直線的になりがちで、硬い羽に向いています。
しかし、バーニングの方が、テクスチャリングより、細かく、鋭く、深く入る
ような気がします。深く入るということは、色塗りしていても、羽枝が消えに
くいことを意味します。
また、羽と羽の段差が激しい場合は、テクスチャリングだけで境界をぼかす
(ギザギザにする)のは厳しいように思います。バーニングだと、深く入る
ので、これができます。
ただ、バーニングは細かい仕上げができる分、時間もかかります。
一応、今回は一週間で仕上げましたが、かなり大変でした。
そのかわり、テクスチャリングを行わなかったので、ホワイトストーンを
消費せずにすみました。ホワイトストーンは消耗品なので助かります。
テクスチャリングをして、羽と羽の段差はバーニングでぼかすという方法も
あります。案外このやり方のほうがいいのかもしれません。
他にバーニング仕上げのメリットとしては、木目に影響されにくいということ
でしょうか。テクスチャリングだとどうしても、硬い部分は削れずに、木目が
でてきてしまいます。しかし、バーニングだと硬い部分は長く焼けばいいので、
木目に影響されにくいです。今回使っているチュペロのような材料の場合は
いいのですが、もっと、木目がハッキリしている材料を使う場合は重要に
なってくると思います。
[バーニングの心得]
バーニングは長時間行っていると、ペン先に木の煤(スス)が付いてきます。
時々、400番のヤスリで先端を磨いてやったほうがいいです。パテの箇所
をバーニングするとゴミがついたりするので、同様に磨きます。
バーニングペンはナイフのように先端を研いでおいたほうがいいです。
新品の場合、研いでいないことがあるので、ヤスリなどでしっかり研ぎ出します。
そうすることで、綺麗にバーンニングが入ります。
羽枝を表現する場合、バーニングペンは作品に対し直角にあてるようにします。
また、自分の場合は常に上から下に入れるようにしています。
基本的に、左から右や、下から上には入れないようにしてます。
右手の位置は固定し、作品の方を回転させることが多いです。
このようなやり方の方が、安定して入れられるように思います。
ただし、上から下に入れるのはかなり練習しました。
羽ブローチや、シャーペンで紙に書くような練習です。
練習の時は、対象物を必ず左手で持って練習します。
机の上とかに置いて練習したのでは、練習になりません。
目に頼らずに、指先の感覚だけで入れられるようになるようがんばります。
バーニングの速さは、なるべく一定にするようにしています。
自分の場合は、一本一本を大事に焼くように意識しながらやっています。
面倒になって、サッサとやってしまわないようにしてます。
温度は状況に合わせて変えています。
対象物の硬さ、室温、自分の手の動き(速さ)によって変わります。
クーラーや扇風機などで、ペン先に風があたる環境はよくないです。
風が当たるたびに温度が変わって、やりにくいです。
しかし、口で息を吹きつけて微妙な温度調整をすることもあります。
バーニングだけでないですが、照明は大変重要です。
手元を明るく照らせるような環境を作ったほうがいいです。
以上、だらだらとバーニングについて書いてみました。
これは、2010年1月の考えであり、将来変わるかもしれません。
あしからず。
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