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スズメの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 センノキスズメ 習作〜図面〜カットアウト
 製作背景

 近所の公園で伐採したセンノキを、知合いからもらったので、試しに削ってみる事にします。
 それと、この所、パテ作業などで木材から離れており、無性に木を削りたくなったのもあります。
 どうも、パテ作業(脚の製作)は好きになれないです・・。
 
 【仕様】
  ・手頃な大きさで可愛いので、スズメを作る事にします。
  ・一応ライフサイズとします。
  ・面倒なので図面は使用せず、感覚で習作から製作する事にします。
  ・材料はセンノキとします。
  ・仕上げはナチュラルフィニュッシュとします。
  ・面倒な脚は、作らないですむようなポーズにします。
  ・目はアクリルアイを使う事にします。
 
 【目的】
  ・気晴らし、遊び
  ・習作〜荒削りの技術向上
  ・センノキのデータ取得
  ・ナチュラルフィニュッシュの様式模索

 【センノキについて】
 
  製作前にセンノキについて少し調べてみました。
  
  ・分類は「うこぎ科(Araliaceae) ハリギリ属 の落葉広葉樹」
  ・生前の名前は「ハリギリ(針桐)」
  ・比重は「0.51〜0.56」
  ・日本各地に自生する。(北海道に多い)
  ・木目が綺麗で化粧板などで使われる。
 
  ちなみにチュペロの比重も「0.51〜0.56」で、ジェルトンは「0.41〜0.45」です。
  比重だけ見ると、チュペロと同じなので加工しやすそうです。
 
  この辺の木材の特性については「世界の有用木材7800種」に詳しく載っているので、
  色々眺めてみると面白いです。(以下は主な材料の特性です)
 
  ・チュペロ
  ・ジェルトン
  ・バスウッド
  ・シナノキ
  ・センノキ
  ・ホオノキ
  ・スギ
 
 習作製作

 スズメが「砂浴び」をしている所をイメージして習作を作ってみました。
 使っている粘土は、いつもの油粘土(レオン粘土)です。
 
 このポーズだと脚は指先が少し出るだけなので、木で作れます。
 また、台も不要なので場所も取らず便利です。
 
 本来ならば図面を見ながら作るべきですが、今回は適当に作りました。
 なので、寸法はかなり怪しいです。もっとも、個体差や成鳥/幼鳥などで
 寸歩は変わってくるので、あまり神経質になりすぎるのも面倒です。
 (今回は遊びが目的というのもあります。)
 
 形状的には、頭が上向いて、横向いて、かしげている。
 というポーズになっています。
 正面向き(図鑑ポーズ)が1軸だとすると、今回は4軸になるので、
 技術的には、この辺がポイントになりそうです。
 
 見た目は、首をかしげているので、小鳥らしい可愛らしいポーズに
 なっていると思います。
 
 やはり、小鳥系は可愛いのがいいです。
 作図

 横1面カット用の図面です。
 いつも通り、三角定規からトレースして作りました。
 
 カットアウト

 センノキです。
 幅(左の写真では高さ)が55mmの材を使っています。
 乾燥は、1年以上かけており、見た目には割れはないです。
 
 

 カットアウト結果です。
 材が硬かったのか、バンドソーの歯がナマクラだったのか、
 焦げが発生しています。
 

 焦げがあると線が引き難いのと、材の状態を確認するため、
 80番のヤスリをかけてみました。
 流石に木目は綺麗です。
 

 よーく見ると、胸の辺りに割れがありました。
 削って回避しようと思ったのですが、消せませんでした。
 まあ、あまり目立つ所でもないし、気にせず進めます。
 

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