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スズメフクロウの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 羽軸出し

 相変わらず超スローペースで制作しているスズメフクロウです。何となく羽軸出しまで完了しました。
 これから羽縁をギザギザにするつもりです。今回は、どこまで羽軸したら良いものか悩みました。
 小鳥の場合、翼の羽、尾羽、下尾筒以外は、ほとんど出さないのですが、今回はほぼ全身の羽の羽軸を
 出しています。
 
 特に、頭、胸、腹は羽軸出し不要なような気もするのですが、手持ちのフクロウのスタディバードが出
 していたのと、各種カービング関係の資料の多くが出しているっぽいので出すことにしました。ただ、
 これらの資料は大型フクロウがベースなので、微妙な所ではあります。まあ、不要ならば削れば良いだ
 けですし、やらないで後悔するよりかは、やって後悔した方が良いと思います。
 
 いつもは羽縁の処理を先にしていたのですが、羽軸が入っていないと、どの向きに羽の割れ目を入れれ
 ば良いのか悩むので、今回は先に羽軸を処理しました。ただ、こうすると羽縁の処理中に羽軸を削って
 しまう恐れがあるので、これまた微妙な所であります。
 
 羽軸の太さは、なるべく細くしています。場所によりますが、大体髪の毛の太さ(0.1mm)程度を目安に
 しています。一般的には、バーニングで羽軸出しすることが多いですが、今回はグリーンストーンで削
 り出しています。バーニングだと、溝が深く入りぎたり、やたら直線的になったりすることがあるので、
 今回は削り出しています。ただ、この方法は慣れないと難しいと思います。やたら集中力を消費するの
 で、あまり長時間の作業はできないです。
 
 基本的に削り出していますが、削り難い所や、仕上げはヘラを使っています。下の写真1はヘラだけで
 出した羽軸です。軟材を使っていることが前提ですが、ヘラで押し付けるだけでも結構羽軸出しはでき
 ます。
 

 おまけ

 うちのチハヤ(セーカーハヤブサ)です。羽軸出しの精密作業中でもお構い無しに人の頭に乗ってきたり
 します。下の写真1、2は照明(スタンド)に止まっているチハヤです。作業中は基本無視なんですが、
 構ってやると首を傾げたりします。
 
 写真3は散歩中のチハヤです。最近は直射日光が当たっても、あまり暑がらなくなりましたが、木陰の方
 が落ち着くみたいです。
 

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