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ホトトギスの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 目の製作&目入れ(2012/07/22 第一次攻略)

 一応納期までに丸削りまで完了したホトトギスですが、ついでに目玉まで入れる事にします。
 
 目玉の製作

 いつも通りアクリル板を削り出して目玉を作ります。市販図面の目は
 表面に出てる分が6mm位で書いてあったので、直径6mmで作っています。
 
 虹彩の色はバーントアンバー60%+バーントシェナー40%で、やや渋めの
 設定にしています。
 クチバシの加工、目の穴あけ

 目を入れる前に、クチバシを整えます。
 ホトトギスは鼻孔が結構出っ張るみたいなので、鼻孔も表現しています。
 下クチバシに羽が食い込んでいるのを表現し忘れていましたので、
 このタイミングで修正しました。(結構大変でした・・・)
 
 削ってみて思ったのですが、どうもクチバシが太いような・・・。
 まあ細くする分には後からでも可能なので、ひとまずこのまま行きます。
 
 

 目入れ

 ウッドパテを使ってアクリルアイを入れた所です。
 まあ、こんな所だと思います。
 
 
 
 

 気になる・・

 目を入れてみて気づいたのですが、どうも目が小さいような気がします。
 ホトトギスは黄色のアイリングが大きいので、これでいいのかもしれませんが、
 どうも気になります。自分のイメージでは、ホトギスの目玉はギロっとした、
 少し怖い目のイメージがあります。試しにアイリングの線を引いてみました。
 う〜む、良いと言えば良いが、微妙な感じです・・・。

 試しに手持ちの8mmガラスアイを置いてみました。デカ過ぎる様に思いますが、
 埋め込めば少し小さくなるので、ホトトギスの場合これで良いような気がします。
 すご〜く面倒ですが、どうやら作り直しが必要のようです。図面を信用しすぎた
 のと、習作で目玉を作らなかったのが失敗の原因です。(反省)
 
 よく考えると直径6mmはオオルリのサイズです。ホトトギスには小さ過ぎます。
 (気づけよ!)まあ、今回作った目は平行製作しているオオルリに流用できそう
 なので良しとします。と言っても気分的にダメージがデカイので、今回はここ
 までとします。
 
 目の製作&目入れ(2012/07/29 第二次攻略)

 気を取り直して再攻略する事にします。ただ同じ手順で攻めるのも詰まらない
 ので、鳥の目の事を改めて調べなおしてみました。左の写真はタカの目です。
 タカなので角膜がかなり出っ張っていますが、注目すべきは虹彩のカーブです。
 当たり前と言えば当たり前なのですが、虹彩は緩やかにカーブしています。
 今まで作ってきた目は虹彩が平らだったので、この辺を攻略してみる事にします。
 

 今まではアクリル板を削り出して目を作ってきましたが、今回は直径が8mmもある
 目を製作するので、8mmのアクリル棒から作る事にします。最初から8mmの直径が
 出ているので、両目の大きさを合わせやすいです。
 

 写真の様に目の裏を削って凹ませています。
 凹ませた所はヤスリ(240⇒400⇒700耐水)をかけ、研磨剤で磨いています。
 研磨剤の磨きは、グラインダーの先に綿棒を付けて行っています。
 

 裏面加工が完了したら、適当な長さ(厚さ)で切り出します。
 裏面は磨いていますが、滑らかなカーブにはなっていません。
 しかし、それでも大丈夫そうです。むしろ、うちのボウの目を観察すると、
 虹彩の表面は滑らかな形状ではないように思います。(多分)

 裏面に釘の頭を両面テープで接着し、グラインダーに装着して、
 表面を丸く削り、磨きます。
 この辺の手順が分からない場合は「ここ」を参照してください。
 ※磨きの手順は同じですが、他の手順はかなり変わっています。
 

 完成した目玉です。裏面が凹んでいるのが分かります。
 なかなか良い感じです。
 
 瞳孔は気合で塗っていますが、カーボンブラックを広めに塗って、乾いたら
 爪楊枝で絵具を削って円形にしています。結構歪んでいますが、実際の目も
 それ程綺麗な円ではないので、まあいいかと思います。
 
 虹彩は、バーントアンバー60%+バーントシェナー40%くらいで塗っています。
 

 目を入れた所です。
 目デカ!っと思わない事もないのですが、自分の中のイメージとしては、
 こんな感じです。普通目が大きいと可愛くなるのですが、今回は可愛くと言う
 よりか怖くなるように意識して目を入れてみました。
 
 
 
 

 結構苦戦しましたが、これで目入れ完了です。
 今回作った目玉は、今まで一番良い出来なような気がします。
 今後はこの技術を応用して目玉製作しようと思います。
 
 

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