全身 |
流石にデカイです。
長めの尾羽が特徴で、翼は初列もしっかり見える「扇翼」です。
ヒヨドリは普段の行い(ウルサイ、結構乱暴)や、見た目が地味なので、嫌われ気味の鳥ですが、
バランスの取れた鳥らしい鳥だと思います。
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頭まわり |
長めで、尖ったクチバシが特徴です。
イメージしていたより、しっかりとしたクチバシです。また長さもかなりあります。
鼻孔が発達していて、口を開けた状態では光が透けます。トレードマークの頬の模様ですが、
これは基本的に茶色のようです。もう少し赤いイメージがあったのですが、違うようです。
頭頂部の羽には白い模様が入っているようです。
この個体が幼鳥だったせいか、頭の羽が少し少ない様な気がします。まだキチンと生え揃っ
ていなかったのかもしれません。それと、羽枝の密度が全体に薄い(特に後頭部)ように思い
ます。ヒヨドリの頭はボサボサに見えますが、白い模様と、荒い羽枝が原因と思われます。
クチバシの付け根(口角の上)には、立派な剛毛羽(ヒゲ)が生えています。このヒゲはヒヨドリ
の食性に関係していると思います。
各部の寸法が分かり難いので、頭だけ簡単に作図(スケッチ)しました。
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尾まわり |
尾羽は6枚です。この個体の尾羽は一応生え揃っているようですが、まだ生えかけ中の羽も
あるかもしれません。(どうも形が整っていないように思います)
下尾筒は流石に小さ過ぎる様に思います。羽図鑑の下尾筒の羽は立派な模様があったので、
ここは明らかに生えている最中と思われます。上尾筒は、足りないような気はしませんが、
ここも完全には生えていない可能性が高いです。
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胸まわり |
基本的に2色だけですが、複雑な模様になっています。
羽1枚1枚に模様が入り乱れています。
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背中まわり |
基本的に灰色一色です。
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足まわり |
普通に三前趾足です。フショにはウロコ模様が無いです。
実測した各部の長さを書いておきます。
フショ:23mm
後趾 :18mm(11mm+7mm)
内趾 :16mm(11mm+5mm)
中趾 :23mm(16mm+7mm)
外趾 :16mm(12mm+4mm)
指の長さ=全長(肉部分+爪部分)
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翼まわり |
羽図鑑では以下のようになっています。
初列:11枚(P11はほとんど見えない)
次列: 6枚
で、実際に確認したところ、次列、三列は図鑑通りの枚数でしたが、初列については、
9枚までは確認できたのですが、良く分からなかったです。
大雨は、ことごとく生えかけです。これが飛行能力にどの程度影響するのか分かりませんが、
少しは影響したと思います。羽を生やすには、普段より多くのエネルギーが必要で、これだけ
まとめて生やそうとすると、結構大変なのではないかと思います。
翼の特徴としては、初列の羽が長く、次列の羽が短めです。速く飛んで揚力を稼ごうと言う、
戦略なのかもしれません。確かに、ヒヨドリは、あの独特の飛び方で、速く飛んでいるように
思います。また、小翼羽が結構発達しているように思います。急停止など器用な飛び方ができ
そうです。
最後の2枚は肩羽が分かるように撮りました。翼を畳んだ状態では肩羽に中雨がかなり隠れそ
うです。
習作を製作するのに骨の長さが分かると良いので、実測した翼の骨の長さを書いておきます。
なお、羽と筋肉の上からの測定なので、誤差があると思います。
上腕骨 :約35mm(肩羽の骨)
尺羽&トウ骨:約38mm(次列風切羽、三列風切羽の骨)
手根中手骨 :約20mm(初列風切羽の骨(小翼羽除く))
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以上、ヒヨドリの標本でした。幼鳥なので、あまり参考にならないかもしれませんが、
ヒヨドリは、やはり姿が良い鳥だと思います。いつかは作ってみたいです。
地味な鳥ですが、胸の模様は複雑で、ボサボサな羽枝や、クチバシの付け根のヒゲなど、
技術的には結構難しく、やり甲斐がありそうです。
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