トップ雑記帳 >2011/05/22 高尾山の烏天狗



 高尾山の烏天狗

 2011/05/21の早朝に、日頃の運動不足を解消すべく高尾山に行ってきました。
 登山自体は、早朝(午前6時頃)から登ったので、人気もなく、キビタキ、オオルリなどの鳴き声を
 聞きながら、気持ちよく登れました。(ガビチョウは少しうるさかったです。)
 
 鳥屋なので、途中の[薬王院]で睨みを利かせている、[烏天狗]様が気になりました。
 バードカービングをやっていると、しょーもない所が気になるようになります。
 烏天狗さんには迷惑でしょうが、色々指摘しようと思います。
 
 それにしても、最近仕事が忙しい&その他もろもろ忙しくて、製作が進まないです。
 薬王院の看板を見ると、来年は[前厄]とありました。今からこんな状態ではヤバイかも。
 

 問題の烏天狗(カラステング)さんです。
 隣には、鼻が異様に長い大天狗さんもいました。
 
 造形的には、良い感じだと思いますが、左腕に違和感が・・。
 試しに同じポーズをしてみたのですが、左腕の肘がもう少し曲がると思います。
 もしくは、左腕が少し短いのかもしれません。
 
 また、余計なお世話だと思いますが、ややお腹が出ているような・・。
 後、お腹の割りに翼が異様に小さいような・・。
 
 と色々ケチを付けてみましたが、自分にはこれだけのもの作れませんし、
 やはり凄いと思います。右手に構えている利剣が渋いです。

 顔のアップです。精悍な顔をしています。
 嘴には鼻孔もあり、人間の顔に嘴が違和感なく付いている方だと思います。
 
 ただ、烏天狗なので、嘴はカラスと同じ形にしなくてはならないと思います。
 それにしては、クチバシが短いように思います。

 でも、この嘴には見覚えが・・。そう、フクロウの嘴に少し似ています。
 嘴には歯がついていないです。なので食べ物は基本的に飲み込むだけです。
 噛まないので、味わう事は苦手だと思います。
 歯のある、隣の大天狗さんと、食べ物の事で喧嘩しているかもしれません。
 にしても、何を食べているのでしょうか?

 後姿です。台座の下にアース線がついていました。
 天狗と言えども雷は問題のようです。
 
 それにしても、やはり翼が短いです。また、尾羽は見当たらないです。
 どうやって方向転換しているのか謎です。
 
 もっとも、翼は飾りみたいな物で、恐らく神通力のようなもので飛ぶのだと
 思います。それならば納得です。
 
 もしかしたら、翼や嘴はオプションみたいなものなのかもしれません。
 ただ、烏天狗と言うからには、翼はカラスの翼と同じである必要があると
 思います。

 問題の翼です。日本に古くから生息している、ハシボソカラスの羽の枚数は
 [羽図鑑]より、初列10枚、次列6枚、三列5枚です。
 
 実際に数えてみたところ、初列約9枚、次列多分8枚、三列は不明で、かなり
 違っているように思います。
 
 本物のカラスには初列に外弁欠刻、内弁欠刻があるのですが、それも
 見当たらないです。カラスと言うよりかは、ニワトリの翼に似ています。
 その割には、立派な小翼羽があったりと、謎が多いです。

 もっとも、人間が鳥の翼で飛ぶには、羽ばたき性能にもよりますが、
 バカデカイ翼が必要になります。元来、カラスの翼では無理があります。
 
 カラスは、神の使いなので、無理なのは承知していますが、どうせなら、
 隼(ハヤブサ)、鷹(タカ)、鷲(ワシ)を真似てみるとカッコイイと思います。
 
 知将の烏天狗、疾風の隼天狗、クールな鷹天狗、力自慢の鷲天狗・・。
 しょーもない妄想が広がります・・。
 
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