高尾山の烏天狗 |
2011/05/21の早朝に、日頃の運動不足を解消すべく高尾山に行ってきました。
登山自体は、早朝(午前6時頃)から登ったので、人気もなく、キビタキ、オオルリなどの鳴き声を
聞きながら、気持ちよく登れました。(ガビチョウは少しうるさかったです。)
鳥屋なので、途中の[薬王院]で睨みを利かせている、[烏天狗]様が気になりました。
バードカービングをやっていると、しょーもない所が気になるようになります。
烏天狗さんには迷惑でしょうが、色々指摘しようと思います。
それにしても、最近仕事が忙しい&その他もろもろ忙しくて、製作が進まないです。
薬王院の看板を見ると、来年は[前厄]とありました。今からこんな状態ではヤバイかも。
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問題の烏天狗(カラステング)さんです。
隣には、鼻が異様に長い大天狗さんもいました。
造形的には、良い感じだと思いますが、左腕に違和感が・・。
試しに同じポーズをしてみたのですが、左腕の肘がもう少し曲がると思います。
もしくは、左腕が少し短いのかもしれません。
また、余計なお世話だと思いますが、ややお腹が出ているような・・。
後、お腹の割りに翼が異様に小さいような・・。
と色々ケチを付けてみましたが、自分にはこれだけのもの作れませんし、
やはり凄いと思います。右手に構えている利剣が渋いです。
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顔のアップです。精悍な顔をしています。
嘴には鼻孔もあり、人間の顔に嘴が違和感なく付いている方だと思います。
ただ、烏天狗なので、嘴はカラスと同じ形にしなくてはならないと思います。
それにしては、クチバシが短いように思います。
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でも、この嘴には見覚えが・・。そう、フクロウの嘴に少し似ています。
嘴には歯がついていないです。なので食べ物は基本的に飲み込むだけです。
噛まないので、味わう事は苦手だと思います。
歯のある、隣の大天狗さんと、食べ物の事で喧嘩しているかもしれません。
にしても、何を食べているのでしょうか?
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後姿です。台座の下にアース線がついていました。
天狗と言えども雷は問題のようです。
それにしても、やはり翼が短いです。また、尾羽は見当たらないです。
どうやって方向転換しているのか謎です。
もっとも、翼は飾りみたいな物で、恐らく神通力のようなもので飛ぶのだと
思います。それならば納得です。
もしかしたら、翼や嘴はオプションみたいなものなのかもしれません。
ただ、烏天狗と言うからには、翼はカラスの翼と同じである必要があると
思います。
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問題の翼です。日本に古くから生息している、ハシボソカラスの羽の枚数は
[羽図鑑]より、初列10枚、次列6枚、三列5枚です。
実際に数えてみたところ、初列約9枚、次列多分8枚、三列は不明で、かなり
違っているように思います。
本物のカラスには初列に外弁欠刻、内弁欠刻があるのですが、それも
見当たらないです。カラスと言うよりかは、ニワトリの翼に似ています。
その割には、立派な小翼羽があったりと、謎が多いです。
もっとも、人間が鳥の翼で飛ぶには、羽ばたき性能にもよりますが、
バカデカイ翼が必要になります。元来、カラスの翼では無理があります。
カラスは、神の使いなので、無理なのは承知していますが、どうせなら、
隼(ハヤブサ)、鷹(タカ)、鷲(ワシ)を真似てみるとカッコイイと思います。
知将の烏天狗、疾風の隼天狗、クールな鷹天狗、力自慢の鷲天狗・・。
しょーもない妄想が広がります・・。
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