トップ猛禽の部屋飼育記録 >2019/08/18 チハヤの素嚢(そのう)



 チハヤの素嚢(そのう)
写真01
 左の写真は食事直後でマッタリしているチハヤ(セーカーファルコン)
 です。
 
 この日は1回の食事で、親ウズラ1羽と、アダルトマウスLサイズ1匹
 を平らげていました。普段は、一気にそんなに食べないのですが、お盆
 で不在気味だったりしたせいか、お腹が空いていたようです。
 
 多くの鳥類は、喉の辺りに「素嚢(そのう)」と言う器官があります。
 この器官は、食べ物を一時的に貯蔵しておくための器官です。ハト類で
 は、必殺のピジョンミルクを作る器官でもあります。
 
 こんだけ一気に食べたので、指で触ってみると素嚢がパンパンになって
 るのが分かります。と言っても、写真01では分かりにくいので、冷風の
 ドライヤーを当ててみると素嚢が露出します。
 
 普通はドライヤーを嫌がりそうなものですが、チハヤの場合は大人しく
 しています。なお、ドライヤーでなくエアブラシだと少し嫌がります。
 エアブラシで噴くと「粉綿羽(ふんめんう)」が煙のように舞って、
 凄いことになります。
 
 下の写真を確認すると、素嚢には羽毛が生えていないことが分かります。
 鳥は一見すると、全身が羽毛で完全に覆われているように見えますが、
 実は腹側の体の中心線など、羽毛が生えていない箇所「裸区(らく)」
 が結構多いです。ちなみに、羽毛が生えている箇所を「羽区(うく)」
 と言います。
 
 こんだけ膨れていた素嚢ですが、この後、割合直ぐに元の大きさに戻り
 ました。肉食の鳥の胃酸は、pH 1.1〜1.3 位で、哺乳類の胃酸は概ね、
 pH 3〜6 らしいので、ハヤブサ類の消化は早いのかもしれません。
 (参考文献:鳥肉以上、鳥学未満)
 
 ちなみに、人間の胃酸は pH 1.5 位みたいです。人間は猛禽類と大差な
 い、何でも消化する強い胃の持ち主みたいです。
 
写真02 写真03 写真04
 ボウと月
写真05
 ボウ(アフリカワシミミズク)と夕方に散歩に行った時の写真です。
 かなり暗い写真ですが、クチバシの先端の小さい光点は「月」です。
 ボウは一応夜行性とされている鳥なので、なんか、月と合うように
 思います。昼間より、やる気があるっぽくてカッコイイです。
 
 今回は素嚢を話題にしましたが、フクロウ類は素嚢がありません。
 なんで、素嚢を触ってエサを食べたかのチェックができないです。
 
 ハヤブサ類もそうですが、フクロウ類も食べ切れない獲物を隠す習性
 があります。なんで、食べたと思っていた首無しのマウスが、カーテ
 ンの下から発見されることなんかがあります。あれは結構ビビります。
 最近の作業状況…

 今年は、お盆が忙しかったのもありますが、完全に夏バテ気味で作業が全然進んでいないです。
 頭がボーっとして作業にならないので、本を読んだり、ツイッターを眺めてたりしています。
 
 おかげで、購入したまま積んで合った、鳥関係の本、恐竜関係の本、古生物関係の本を、それ
 ぞれ1冊ずつ読破しました。全然実用的な内容ではないですし、小説などのように、エンター
 テイメント系でもないですが、最近はこんな感じの本ばかり読んでいます。
 
 始めてから約3週間経ったツイッターは、こちらツイートすることをせずに、もっぱら眺めて
 いるだけです。んで、情報量の多さに圧倒されています。その上、相変わらず、使い方もよく
 分からんです。一応、元SEなんですが、オッサンには扱いが難しいのか…。
 
 ツイッターでは、造形関係を特にチェックしているのですが、何だか、どの作品も凄すぎて、
 ため息ばかり出ます…。分かっているつもりでしたが、レベルに差があり過ぎて、少し凹んで
 います。それと、制作活動、ツイート、個展や展示会などを平行してできる、バイタリティも
 凄いと思います。こちらは、夏バテでヘロヘロしているのに、みんなホント凄いです。
 
 お盆も終わったことですし、いい加減、制作を再開しようと思っているのですが、どうしたも
 のか…。
 



inserted by FC2 system