トップ > 猛禽の部屋 > 飼育記録 >2019/05/12 チハヤをロストしました…
チハヤをロストしました… | ||
2019/04/29 14:00頃、散歩中にチハヤをロストしました。 2019/05/01 17:00頃に無事に保護されたので良かったのですが、滅茶苦茶肝を冷やしました。 見つけてくださった方には、心から感謝を申し上げたいです。 チハヤは、家を出てから、しばらくはベイトする傾向にあり、この日もいつも通り翼をバタつかせて いたのですが、突然飛び立ちました。ホント一瞬の出来事でした。 ハヤブサと言うだけのことはあってか、外で初めて飛ぶ割には、綺麗な旋回をして近くの木に止まり ました。ただ、今の時期は葉が多くて、どこに止まっているか分からず、探している内に飛び立って しまい、完全に見失いました。 それから、近所を探して、警察に届出して、いつも通っている公園の管理事務所にも届出しました。 世間は10連休のGW真っ最中で、警察が受けてくれるか不安だったのですが、近所の交番に届出したら、 大変親切に対応してくださいました。公園管理事務所の方も大変親切に対応してくださり、どちらも 感謝です。 4/30は1日中雨でした。野鳥すら飛んでいない状態でしたが、一応普段の散歩コースを探索しました。 しかし、フィールドは広いし、葉は生い茂っているしで、手がかかりなしでした。5/1は、晴れたり、 雨だったりの天気でしたが、この日も同じように探索し、手がかかりなしでした。 5/1 17:00頃、公園管理事務所から連絡があり、柵の上にそれらしい鳥がいるとのことで、急行しま した。すると、雨の中、柵に止まって身動き一つしないチハヤがいました。隣に公園の職員さんがい るのに動かずジッとしていました。 餌を見せながら、いつもと同じような感覚でグローブを差出すと素直に乗ってきました。何でも、犬 の散歩をしている方が発見して通報してくださったようです。今となっては、どちらの方か分からな いですがホントに感謝です。 余程怖い想いをしたのか、家に帰る道中もジッとしてまったく動かなかったです。家に帰ると、落ち 着いたのか、凄い勢いでマウスを2匹平らげ、更に親ウズラ1羽も平らげていました。ロストする直前 の体重が995gで、発見時の体重が925gでした。過去の記録を確認したところ、925gまで落ちたことは なかったので、丸2日間食べていなかったものと思われます。 目だった外傷はなかったのですが、嘴が少し削れていました。ロスト地点から発見地点までの距離は 数百メートルで、あまり遠くにはいかなかったものと思われます。市街地は怖いので、いつも行って いる公園から出なかったのか、ずっと雨が降っていて移動できなかったからかもしれません。 ジェスが付いた状態で発見されたのですが、確認するとジェスが切れていました。もう何年も交換し ていなかったのが悪いのです。それと、ナスカンの運用にも問題がありました。完全に自分のミスで す。 チョウゲンボウを2001年に飼ってから、18年間猛禽類と付き合っていたので、気が緩んでいたのだと 思います。もう反省しまくりです。チハヤがロストしてからの2日間は、かなり憔悴状態でした。無事 に保護されたので良かったですが、チハヤがいる事の、ありがたみを思い知らされました。これから は、気を引き締めて慎重に扱おうと思います。 下の写真は保護した日の夜に撮ったものです。チハヤはアヒル寝することは、ほとんどないのですが、 この日はこんな感じでグッスリでした。余程疲れたのだと思います。世間は、平成から令和への移行 で騒いでいましたが、大変な時代越しになってしまいました。 今回は、大変運良く無事に保護されました。近所の方、公園、警察にご迷惑をかけまして、本当に申 し訳なく思っています。また、保護に協力してくださった方々にお礼を申し上げます。 |
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チハヤ新装備 | ||
今回のロストを受けて、以下の対策を行うことにしました。 【装備の更新】 ジェスと、リーシュを新しくしたました(市販品)。 ジェスはナイロンジェスにしました。初めて使うのですが、皮ジェスより軽くて丈夫なような気がします。 ただ、皮ジェスより少し絡みやすいような気もするので、しばらく様子見です。 チハヤ自身は、ナイロンジェスでも気にならないみたいです。 自分は、不器用で「結ぶ」と言う行為がとにかく苦手で、自分で結んだ物は基本的に信用していないです。 なので、リーシュの先端のグローブと繋ぐ箇所はナスカンに変更しています。 ただ、ナスカンも危ないので、ロック式のナスカンにしています。 このタイプだと、相当なことがないと外れないと思います。 写真04:ナイロンジェスを装着したチハヤ 写真05:ロック状態のナスカン 写真06:ロック解除状態のナスカン 【装備の定期的な交換】 壊れたジェスは何年も使っていたので、今後は定期的に装備を交換していこうと思います。 特に、ジェスとアンクレットが交換対象になると思います。 その意味では、アンクレットも交換した方が良いような気がするのですが、もう少し様子見です。 材料はあるのですが、ナーバスになっている今のタイミングで行うのはリスキーなような気がするので…。 また、散歩(据え回し)に行く時は、装備をしっかりチェック(指差し確認)するようにします。 【餌やりの方法を変える】 餌は結構適当に食べさせていたのですが、今後は必ずグローブの上で食べさせるようにします。 外で飛ばす予定はないのですが、餌=グローブを刷り込む事で、万が一ロストした時に対応しやすくします。 室内では、餌を見せて呼べば飛んでくるのですが(空腹の時に限る)、外だと緊張して難しいと思います。 これから暑くなるので、散歩自体行けなくなってくるのですが、様子を見て外で餌を食べさせようと思います。 チハヤは余程怖い想いをしたせいか、外に行くのを以前より嫌がるようになりました。 特に、今回ロストした所に近づくと、凄く嫌がります。 こちらにしてみれば、逃げられた場所ですが、チハヤにしてみると、怖い想いをした場所なのだと思います。 ただ、チハヤは部屋での日光浴を行ってくれないので、散歩に全然行かないわけにはいかなそうです。 以前、飼っていたチョウゲンボウが、運動不足、日光浴不足で病気になった苦い経験もあります。 また、普段から散歩に行っているので、余計なパニックにならず、無事に保護された面があるかもしれないです。 新しい装備に慣れる必要もあり、しばらくは、控えめに散歩(据え回し)に行こうと思います…。 |
写真04 | 写真05 | 写真06 |
ボウ新装備 | ||
ついでに、ボウ(アフリカワシミミズク)の装備も新しくしました。 今まで、自作の古典式の足皮(アンクレットとジェスが一体の物)を使っていたのですが、 西洋式足皮(アイルメリ式)にしました。 ボウは普通に足を触らせてくれるので、アンクレットは脱着式の物にしました。 新品なので、まだ皮が少し硬く、取り付けに少々苦労しますが、良い感じです。 なお、普段は外しています。 写真07:脱着式のアンクレット 写真08:装着状態(足拡大) 写真09:装着状態(全身) チハヤをロストしていた2日間、ボウとずっと一緒にいたのですが、ボウからしてみると邪魔な存在がいなく なって清々していた節があります。いつもよりマウスを食べる量が増え、いつもゆっくり食事していました。 普段、手のかかるチハヤにばかり目が行ってしまっているのですが、ボウのことも構ってやろうと思います。 |
写真07 | 写真08 | 写真09 |