トップバードカービングの部屋製作記録チョウゲンボウ >3.作図(また失敗)


チョウゲンボウの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 第2版作図(失敗)

 2週間前に、1/3サイズのチョウゲンボウ♂の作図が失敗し、2版の作図をしたのですが、
 また失敗しました。
 
 今回は、大指基節骨、大指末節骨(翼の先端の骨)の長さが長すぎました。翼関係の他の骨
 は長さが分かっているのですが、これらの骨は長さが不明で、翼端と尾羽の比率を基準に適
 当に書いたのですが、写真などを色々調べると違っていることが分かりました。
 なので今回も失敗です。羽図のシルエットは悪く無いのですが…。
 
 作図作業はPC上で行ったほうが効率が良さそうな気がするのですが、うちのPC環境では
 スペック&予算的に無理なので、昔ながらの紙作図です。PCの画面なら拡大縮小が自由に
 できて、レイヤー機能なども使えるのですが、紙作図なので、拡大鏡、3ミリシャーペン、
 トレース台での作業です。細かい作業なので器用さは上がるかもしれませんが、エライ消耗
 します…。
 

胴体骨格図

翼骨格図

羽図
 第3版作図(失敗)

 アメリカチョウゲンボウの翼のX線写真があったので、その写真から比率を計算し、大指基
 節骨、大指末節骨の長さを算出しました。そのデータで書いたのが以下の図面です。台2版
 の図面より、初列風切羽の長さが短くなっています。
 
 今回は成功かと思ったのですが、全長がどうにも長すぎしました。ハヤブサ科の頚椎の骨の
 数は15本らしいのですが、無理に15本書いたら全長が長くなりすぎました。また、形も
 首を無理やり曲げたり、骨盤の向きを変えたりと無理がでました。
 
 ハヤブサの骨格標本の写真を見ても7〜8本で、15本もあるように思えないですが、うち
 のハヤブサの首がやたらクネクネ曲がるので、7本と言うことはないと思います。どちらに
 しても失敗です。
 
 それにしても、全長、骨の長さ、羽の長さが、それぞれ合っていて、最終的に自然な感じに
 見えるように作図するのは難しいです…。簡単なポーズの作品なら、ここまでの作図は必要
 ないと思うのですが、複雑なポーズの作品を作るのであれば、骨格まで理解している必要が
 あると思います。と言うか、個人的には内部構造が分からないまま作るのは、何かモヤモヤ
 して嫌です。
 

胴体骨格図

翼骨格図

羽図
 第4版作図(作図中)

羽図・骨格図重ね合わせ

 左の図は作図中の4版です。1/3サイズだとオーバースケールに
 なりやすので、1/2サイズに変更しました。ポーズも全長を測る
 時のポーズにしています。
 
 側面図だけで5枚書いたのですが、そこで力尽きました。2週間後
 の次回更新時にアップできればと思います。
 
 来年冬のワンフェスの出展が決まり、チョウゲンボウを出展したい
 と思っていたのですが、思った以上に作図に時間が掛かっていて、
 このペースだと間に合わないような気がします。
 
 かと言って、見切り発車で、適当に作るのも抵抗があります。今回
 の作図で鳥の構造の理解がかなり深まったので、今の苦労は意味が
 あると思います。それに、チョウゲンボウは大好きな鳥なので大事
 に丁寧に進めたいです。
 
 かと言って、ワンフェスの出展物が無いのも問題なので、チョウゲ
 ンボウの作図は切りの良い所で切り上げて、ワンフェス用に短期間
 で作れる別の作品を作ろうか思案中です…。
 

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