トップバードクレイの部屋製作記録ルリビタキ >19.練習削り(羽枝出しまで)


ルリビタキの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 第1段階:羽出し(ウロコ状態)

 以下の事を注意して、鉛筆(2B)で羽の下書きをし、ダイヤやピンクストーンで羽を削り出します。
 
 ・羽の大きさが均一にならないこと
 ・羽の向きが合っていること(鳥の知識が必要)
 ・あまり深く削らないこと
 
 お腹の羽は、羽の塊を削り出すことでも良いのですが、ペイントの時、陰影を出すのに迷うかもしれない
 ので、1枚1枚の感覚で出しています。
 
写真01 写真02 写真03
写真04 写真05 写真06
写真07 写真08 写真09
 第2段階:羽出し(羽割れ)

 第一段階のままだと、ウロコになってしまうので羽枝の向きを意識してギザギザに削ります。
 嘴の先端が、どこかに当たって少し凹んだので、ストローで保護しています。
 
写真10 写真11 写真12
写真13 写真14 写真15
 第3段階:羽出し(段差調整)

 ギザギザを入れることで、大分羽らしくなりますが、このままだと厚さがありすぎるので、段差を削りま
 す。腹の方は、かなり段差がなくなるように削っていますが、頭や背はそれなりに残しています。
 
 頭は、ちょっと残し過ぎなような気もしますが、頭があんまりノペっとしているのが、個人的にあんまり
 好きでないので…。この辺の段差は、好みもありますし、最終的に塗ってみないと分からないので、何と
 も難しいです…。
 
写真16 写真17 写真18
写真19 写真20 写真21
 第4段階:羽枝出し(テクスチャリング)

 翼、尾羽をバーニングし、柔らかい羽をホワイトストーンでテクスチャリングします。
 
写真22 写真23 写真24
写真25 写真26 写真27
写真28 写真29 写真30
 第5段階:羽枝出し(バーニング)

 一般的には、ここまで行えば羽枝出しは完了なのですが、拡大鏡で確認すると結構ガタガタだったので、
 テクスチャリングの溝に沿って追加でバーニングしています。翼の裏側もキチンと表現したかったのです
 が、どうにも上手くできなかったので、今回は諦めました。
 
 今回の削りではピンクストーンを結構使ったのですが、悩ましいのが長時間削っていると削れなくなって
 くることです。削れなくなってきたら、ダイヤモンドヤスリで表面を削って復活させていたのですが、ど
 うも新品のような削れ具合にはならないです。
 
 んで、今回80番の木工用紙ヤスリで磨いてみました。そしたら結構良い感じに復活しました。鉄鋼ヤスリ
 でも磨いてみたのですが、こちらはチョット削れ過ぎるようでした。石系ビットを磨く時は、案外紙ヤス
 リが良いのかもしれません。
 
 ここまでに68時間かかりました。柔らかい羽の羽出し、テクスチャリング、バーニングで、約30時間かか
 っている計算です。羽出しは時間がかかりますが、無心になって削ったり焼いたりするので、結構好きな
 工程です。ただ、長時間ハンドピースを握るので、手首が痛くなります…。
 
 順調に行けば2週間後には原型が完成すると思います。最近レジンキャストしていないので、久しぶりに
 挑戦しようと思っています。ただ、翼の所の形状が、かなり難しそうなので、失敗する可能性大です。
 
 それと、夏のワンフェスの参加申込みしました。前回が惨敗で、現在制作中のルリビタキ(ジョウビタキ)
 も自信がないので、申込みしようか悩みましたが、売上げ云々より、色々な作品を見て刺激されたいので、
 申込みすることにしました。
 
 ただ、7回連続でディーラー参加しているので、そろそろ落選するような気もします。ワンフェスは2000
 以上のブース出展があるようですが、全国から応募してくるので、結構狭き門なような気がします。
 今まで落選してこなかったが不思議です…。結果発表は3/26なので、結果はその頃にアップします。
 
写真31 写真32 写真33
写真34 写真35 写真36
写真37 写真38 写真39
 おまけ

 チハヤ(セーカーハヤブサ)、ボウ(アフリカワシミミズク)です。先日、爪切り&嘴切りを実行し
 ました。今回は、新兵器のウサギ用の爪切りで挑戦してみたのですが、今回も大変でした…。
 
 ボウは簡単なのですが、チハヤは大変です。ボウもチハヤも爪が黒くて、どこまで血管が入っている
 か分からないです。なので、適当に切る事になるのですが、チハヤの爪が結構先まで血管が入ってい
 て流血しまくりでした。3mm〜5mm程度しか切っていないのですが…。
 
 チハヤ自身は流血してもケロっとしているのですが、流血すると血が飛び散るので、かなり作業し難
 くなります。結局、今回も、こちらも流血を伴う作業になってしまいました。毎度のことですが、爪
 切りは難儀します。
 
写真40 写真41 写真42

< 前工程   工程一覧   次工程 >  


inserted by FC2 system