トップ研究室&資料室絵画保管庫 >祝 はやぶさ帰還!




相変わらず仕事が忙しいのと、梅雨に入ったせいで、暑くて作業がはかどりません。
ということで、今回も手抜きです。

先日、S型小惑星「イトカワ」を探索してきた、探査機「ハヤブサ」が帰還しました。
テレビとかでは、あまり報道していませんでしたが、久々の明るいニュースで、しかも科学ネタ。
日曜の夜は、ネットにかじりついていました。

この「ハヤブサ」という名前、言わずと知れた鳥(猛禽類)の名前ですが、
どうも名前だけが一人歩きしているように思え、本当のハヤブサの事があまり知られていないと思います。
なので、今回はちょっと「ずれた」ハヤブサを紹介してみようと思います。
生態とか、一般的なことは、図鑑とかで調べてみてください。

まず、ハヤブサは猛禽類です。肉食です。ウサギとか鳥とかを捕まえて食べます。
当然食事中は嘴とか、脚とか血だらけにします。

こんなハヤブサですが、目がクリクリしていて、実にかわいい顔をしています。
上の絵はハヤブサの顔の正面です。手抜きしたので、お世辞にも良く描けていまんが、
かわいい顔をしているのは分かると思います。

この鳥は開けた所での空対空戦、空対地戦を得意としています。
林の中など、狭い所での狩りは得意でないようです。(こういう所はタカ系が得意です)
最高飛行速度は300km/hとも言われ、大変速く飛ぶ鳥ですが、これはシロハヤブサの速度だったと思います。

アメリカ空軍の戦闘機にF16ファイティングファルコンという戦闘機がありますが、これもハヤブサという
意味です。このF16という戦闘機は小回りのきく格闘戦が得意な戦闘機で、空対空戦が得意な戦闘機のよう
です。この意味ではハヤブサっぽいですが、戦闘機としては小さく、出力も今ひとつなので、個人的は、
ハヤブサというよりかは、コチョウゲンボウ(英名:マーリン)位がいいように思えます。

ハヤブサと言っても、ハヤブサには多くの種類があります。チョウゲンボウもハヤブサの仲間です。
鷹屋さんは、いわゆる普通のハヤブサのことを「ペレグリン」といいます。
これは、英名から来る名前です。

日本では鷹狩りといえば、オオタカを使いますが、ヨーロッパや中東では、ハヤブサを使います。
ハヤブサは英語で「ファルコン」、鷹匠は英語で「ファルコナー」といいます。
ちなみに、昔はペレグリンは貴族しか使うことが許されていなかったようです。
王様はシロハヤブサを、貴婦人はコチョウゲンボウを使っていたようです。
チョウゲンボウはネズミをよく捕るので、農民に愛されていたようです。庶民的です。

日本人はハヤブサという名前が好きで、様々な物に付けています。

 探査機ハヤブサ  : 小惑星探査機
 一式戦闘機隼   : 旧陸軍の戦闘機
 寝台特急はやぶさ : ブルートレイン、東京〜九州間を運行していた
 新幹線はやぶさ  : 東京〜青森間の新型新幹線
 バイク隼     : スズキのGSX1300R
 ミサイル艇はやぶさ: 海上自衛隊のミサイル艇

まあ、色々な物に付けている訳ですが、新幹線のはやぶさは個人的にはいただけないです。
あのカラーリングだと、カワセミのほうが合っているよう思えます。

こんな人気者のハヤブサですが、探査機ハヤブサも「2」が企画されているようです。
今度はC型小惑星を探査する計画のようで、生命の起源を知る上でも実現してもらいたいものです。
宇宙関係の研究開発は失敗がつきものですが、目先の利益にとらわれず、日本にしかできない、
夢のある計画を、今後も続けてほしいものです。

本物のハヤブサは「絶滅危惧II類(VU)」に指定されているので、探査機の人気にあやかって、
こっちも注目してもらえるとありがたいものです。 inserted by FC2 system