亜種オオカワラヒワ |
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全体像です。
激突の痕跡か、嘴の先が少し欠けています。
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翼を広げたところです。
オオカワラヒワの特徴である、三列風切の外弁が、かなり白くなっています。
この個体の体重は31gであり、大きさは大体スズメ位です。
スズメの体重が20g程度で、翼面積はあまり変わらないとすると、
オオカワラヒワの飛行速度はかなり速くなくてはいけない計算になります。
(面倒なので、ここでは細かい計算は割愛しておきます・・)
ただ、今回の事故とオオカワラヒワの翼は無関係ではないかもしれません。
体重の割りに翼面積が小さい⇒飛行速度が速くなる⇒運動エネルギーが大きくなる
⇒激突時の衝撃が大きい
といった、因果関係があるのかもしれません。
それにしても、黄色の羽が綺麗です。
カワラヒワの英名は「Oriental Greenfinch」ですが、黄色の鳥が少ない日本では
緑よりも黄色の鳥というイメージのほうが強いかもしれません。
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翼を閉じたところです。
バードカービングでは、翼と胴体の間の表現が難しいのですが、
その参考用に、多めに写真をとりました。
図鑑の絵とか市販の図面では、このあたりがきっちり書かれているのですが、
実際の写真とかかなり違います。
大雨覆羽が結構大きいです。大体8枚位見えています。
中雨覆羽も思ったよりはっきり見えます。大体6枚位見えます。
小雨覆羽は胸羽や肩羽でかなり隠されています。
胸羽は翼の上のかかりやすい傾向が強いようです。
話は変わりますが、事故原因の一つとして、オオカワラヒワは、
冬鳥で、こういっては何ですが、田舎育ちのようです。
なので、ガラスというものを知らず、衝突事故にあいやすいのかもしれません。
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上尾筒と尾羽上部の写真です。
通常はこんなに開いていないです。
写真用に、少し無理に開いています。
フィンチ独特の形状になっています。
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下尾筒と尾羽下部の写真です。黄色が綺麗です。
下尾筒の羽は、結構長く大きくなっています。
それにしても、尾羽短いです。
これでは小回りが利きそうにもありません。
この尾の形状も事故原因の一つかもしれません。
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お腹周りです。
黄色と茶色と緑が入り混じっています。
肛門付近は白っぽいです。
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頭周りです。
それにしても、アトリの仲間は嘴が太いです。
噛まれたら、かなり痛いと思われます。
この個体の雌雄は分かりませんが、
オオカワラヒワの首周りの色は、普通のカワラヒワとちょっと違うとのことです。
緑と灰色が入り混じっており、複雑な色になっています。
話は変わりますが、オオカワラヒワをバードカービングにする場合は、
台は気をつける必要がありそうです。カワラヒワというとヒマワリのイメージが
強いのですが、冬はヒマワリ咲いてないので、ヒマワリと合わせるのはNGです。
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足周りです。
まあ、普通のスズメ目の足です。
中趾の爪が異様に長く見えます。
それと、カワラヒワは樹上生活しているので、
爪のカーブがもっとあると思っていたのですが、
思ったほどありませんでした。
フショの鱗模様はほとんどないようです。
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