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資料紹介 | |
【基本情報】 タイトル :ハヤブサ その歴史・文化・生態 著者 :ヘレン・マクドナルド (著), 宇丹 貴代実 (翻訳) 出版社 :白水社 定価 :2700円(税抜) 仕様 :白黒/240ページ/単行本 ISBN :ISBN 978-4560095430 出版日 :2017/4/22 【内容・レビュー】 ワンフェスが終わって、時間に余裕ができたので、今週は前から気になっていた本を読みました。 この本は「ハヤブサ」について書かれている本です。最近はフクロウが流行っていてフクロウ関連 本は一杯ありますが、ハヤブサだけの本は少ないです。日本だと猛禽類=ワシ・タカのイメージで すが、海外だとハヤブサのイメージが強いです。 そんな海外の「ハヤブサ本」なので、ハヤブサ愛に溢れ、ディープなハヤブサネタが満載です。 「歴史・文化・生態」とありますので、鷹狩りの解説書や飼育本ではないです。また、生態よりも 歴史・文化に力点が置かれているように感じました。内容についてはキリがないので割愛します。 日本でも「ハヤブサ・隼」は人気のある名前です。新幹線、戦闘機、バイク、人工衛星・・・などなど 多くのものにハヤブサの名が冠してあります。これは、海外も一緒で、むしろ海外の方が多いです。 ハヤブサは世界的に有名な鳥なんだと思います。 ただ、日本では名前だけが一人歩きし、鳥のハヤブサの事があまり知られてないように思います。 うちのセーカーハヤブサと散歩に行っても、「ワシ?」「タカ?」「フクロウ?」と言う人はいて も「ハヤブサ?」と言う人は少ないです。ましてや、いきなり「セーカーハヤブサ?」と言う人は 皆無です。 この本ではハヤブサの素晴らしさと共に保護活動なども紹介されています。基本的にカラー写真と かが無いので、地味に見え、専門的で敷居の高い本に見えるかもしれませんが、鳥の知識はそれ程 必要ないです。むしろ、中世ヨーロッパの歴史に詳しいと良いかもしれません。 この本を読めば、ハヤブサの魅力に気づくのではないかと思います。「鳥でないハヤブサ」が好き な人もこの本を読めば「元祖ハヤブサ」の素晴らしさを理解してもらえるのではないかと思います。 この本は新しいのでアマゾンとかで普通に入手可能と思います。 |
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おまけ | |
ハヤブサの本を紹介したついでに、うちのチハヤ(セーカーハヤブサ)の近況報告です。東京はこの ところ曇りや雨ばかりで、若干涼しいのですが、湿度が高く快適とは言えない日が続いています。 チハヤは相も変わらず暑そうにしています。なので、エアコンを入れると直ぐにエアコンの風が直接 当たる所に飛んできます。んで、羽繕いや居眠りしています。鳥は湿度をどう感じているのか不明で すが、少なくてもチハヤは、湿度が高いのが嫌みたいです。 んで、上記で紹介した本にセーカーハヤブサはどのように書かれているかと言うと、以下のように書 かれていました。 -------------------------------------------------------------------------------------------- セーカーハヤブサは東欧からアジアにかけてのステップ地帯や開けた森林地に営巣する。シロハヤブ ブサと同じくさまざまな型が存在し、西部低地では背中に模様がなく茶色だが、東部の高地では体が 大きくなり、色が赤茶けて横縞が現れる。とはいえ、この連続変異的な分布は大まかな傾向にすぎない。 -------------------------------------------------------------------------------------------- ステップ地帯は乾燥した土地みたいなので、チハヤにはジメジメした日本の夏は厳しいようです。 また、チハヤの背中の模様は微妙に縞模様が入っている感じで、ご先祖様は西部低地出身ではないよ うに思います。かと言って、チョウゲンボウメスのようにハッキリ模様が入っているわけでもないの で、東部出身かと言えば、そうとも言い切れないように思います。 ボウ(アフリカワシミミズク)も、似たような気候に生息している鳥なので、日本の夏は厳しいよう ですが、チハヤ程ではないみたいです。気温さえ低ければ、湿度はあまり気にならないみたいです。 どちらにしても、早く涼しくなってほしいものです。 | |