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 資料紹介

 【基本情報】
  タイトル :鳥の描き方 マスターブック
  著者   :ジョン・ミューア・ローズ
  出版社  :マール社
  定価   :1900円
  仕様   :フルカラー/108ページ/B5
  ISBN   :ISBN978-4-8373-0199-8
  出版日  :2016/04/27
  
 【内容・レビュー】
  鳥の骨格を理解して、いきいきとした鳥を描くのが目的の本です。
  著者は、アメリカの博物学者&アーティストです。
 
  絵の描き方が基本になっていますが、博物学者だけあって、骨格や翼の構造などを基準に書いてあります。
  骨格、翼の構造、羽の膨らみ、羽の下書き、頭の位置出し、足の詳細・位置決め、全体のバランスなど・・・
  この本1冊で、バードカービングに必要な鳥の知識が全て網羅されていると思います。
  正直申しまして、この本がもっと早く出版されていれば、鳥の勉強でこんなに苦労しなかったです・・・。
  今までの苦労は一体何だったのだろう・・・。
  知らないことも少しあったので勉強し直さなければ…。
 
  この本を見ていると、無性に鳥の絵を描きたくなります。 
  ただ、載っている鳥はアメリカの鳥なので、日本の鳥を描きたければ調査が必要です。
  鳥の構造を知っていれば、少ない資料からでも絵が描けるようになります。
  また、鳥の構造を知って描くのと、知らないで描くのとでは完成度が全然違ってきます。
  自分も子供の頃、鳥類図鑑の鳥の各部名称の絵を模写してから、鳥の絵がマシになった記憶があります。
 
  とにかく、鳥の絵や、バードカービングを行う方は必須の一冊だと思います!
  特に羽出しの下書きに悩んでいる方、完成品のバランスが何となく悪い方にはお勧めです!
  猛禽飼育者も、鳥の各部名称が分からなければお勧めかもです。
 
  なお、絵の技法書なので、野鳥図鑑に載っているような、野鳥の識別方法については書いてないです。
  また、鳥の生理学的な事(細胞とか内臓とか)を求めている方は、物足りないかもしれません。
  絵を描くのに必要な、骨格や羽の事は書いてありますが、それ以外の事はあまり書いていないです。
  そちら関係は、獣医書がお勧めです。
 
  ちなみに、この本は絵の技法書なので、書店では美術関係のコーナーに置いてあると思います。
  鳥や自然関係のコーナーには多分置いていないと思うので注意してください。
  
  最後に著者のホームページ(英語)も紹介しておきます。
  鳥以外の事(動物、植物)も書いてありますし、著者の他の本についても書いてあります。
  上記のリンク先は「鳥の描き方」です。今回の本の内容の一部です。
  動画など、かなりの情報を公開していますので、このホームページを見るだけでもかなり勉強になります。
  この業界、ネットで積極的に情報発信する人が少ないので、この辺も大変好感が持てます。
  自分も、もっと勉強して見習いたいと思います。

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