トップ研究室&資料室可動模型研究室 >試作02号 可動模型 習作


 製作背景

 前回の骨格模型は、骨だったので寂しかったです。
 今回は肉や羽(羽衣)を表現しつつ、可動する模型を作りたいと思います。
 
 ・・と、目標は明確になっているのですが、これを実現するのはかなり難しいです。
 世の中で、動物(哺乳網)の動くフィギュアはありますが、どうも関節が変だったりします。
 あえて言えば、昔流行った犬のロボット「AIBO」はよく出来ているように思います。
 特に首の関節まわりや、バランスが良いように思います。
 しかし、鳥は羽で全身が覆われている動物なので、体のラインが哺乳網のようにハッキリ見えないです。
 「AIBO」は参考になりますが、鳥の模型で、そのまま使う事はできそうもないです。
 
 次に参考にしたのが、人間のフィギュアです。これも「美少女フィギュア」とかで、様々な可動模型が
 世の中にあります。人間も哺乳網なので「AIBO」同様にそのままでは使えないです。ただ、衣装を
 まとっていると言うのは参考になります。
 
 この衣装ですが、布の服を鳥に当てはめると、何か哺乳網っぽくなりそうで駄目です。
 毛と羽は、やはり全然違うものです。
 
 そうこう悩んでいると、日本の鎧武者の写真が目に入りました。
 これなら、何となくいけそうな気がします。
 
 と言うことで、和洋の甲冑を参考に鳥の可動模型を模索することにします。
 「甲冑=カッコイイ、強そう」というイメージなので、鳥は猛禽類とします。
 
 パーツ一覧

 模索中の写真はすっ飛ばします。いきなりパーツ一覧です。
 そこそこのパーツ点数になりました。
 ちなみに、ここまで来るのに休日を丸々2日費やしました・・。
 1日目は全然上手くいかず、挫折しそうになりましたが、
 何とか、ここまでたどり着きました。
 胴体、尾の組立て

 胴体と、尾,上尾筒,下尾筒の部品です。
 尾を広げたパターンと、アタッチメントすることを考えています。
 
 
 

 こんな風に組み立てます。
 今回の習作では、尾は上下にしか動きませんが、
 回転もできるようにしたいです。
 
 
 脚周りの組立て

 脚のパーツです。
 習作なので可動しませんが、本番では各所可動させるつもりです。
 指については、アタッチメントを考えています。
 
 

 こんな風に組み立てます。
 
 猛禽類の脚なので、結構長めにしています。
 関節にはポリキャップを使う予定ですが、安定するかどうか不明です。
 
 
 
 

 股のカバーを、こんな風に取り付けます。
 膝より下は、カバーを取り付ける予定はありませんが、
 股のあたりは、結構羽がかかるので、カバーを付けています。
 
 
 翼、背中の組立て

 翼、背中のパーツです。
 翼については、今のところアタッチメントを考えていますが、
 将来は翼も可動模型にできたらと思います。
 
 

 こんな風に翼を取り付けます。
 翼のモデルは、ハヤブサ系の鳥にしているので、結構長いです。
 
 肩幅が少し広すぎないか気になりますが、ひとまずこの位の幅とします。
 肩の可動域、関節構造はあまり考えていません。
 大きな翼を支える事を考えると、実際の鳥と同様に、胸の筋肉で支えるような
 構造にしなければならないかもしれません。
 
 

 背中のカバーを取り付けます。
 背中周りは、これだけで良いような気もしますが、翼との隙間が気になります。
 
 
 

 肩羽のパーツを取り付けます。
 どうも、肩羽パーツの形が気に入らないのですが、ひとまずこれで良しとします。
 背と翼の隙間は大分解消されました。
 
 
 頭、胸の組立て

 頭、胸のパーツです。
 
 後頭部は兜の「シコロ」を模しています。別に首を防御する必要がある訳では
 ないのですが、首をカバーするのに丁度良い構造です。
 
 胸は当世具足の「胴」を模しています。この胸のパーツは、どうも形状が
 気に入らないです。いずれ、何とかしたいです。
 
 にしても、頭カッコイイです。ジオン系MSの頭がこんな感じです。 
 ツノとか付けたら、シャー専用って感じです。
 

 こんな風に、胸のパーツを取り付けます。
 
 

 続けて、喉のパーツを取り付けます。「喉輪」を参考にしています。
 現在は、頭に付属していませんが、頭に付属させるようにするかもしれません。
 

 頭を取り付けます。これで完成です。
 
 実際の鳥は首が長く、複雑に動きますが、今回の可動模型ではそこまで考えて
 いません。水平方向の回転と、上下45度位まで向ければ良いと思っています。
 
 にしても、思ったよりカッコ良くできました。
 習作なので、動かすことはできませんが、これが自由にポージングできれば、
 結構良い物になりそうな気がします。
 
 
 

 胸の羽を膨らましている状態です。
 胸のパーツを換装しました。
 
 
 完成イメージ

 完成イメージです。
 こう見ると、かなり粗が目立ちますが、試作02号としては上出来だと思います。
 
 後は、これをどのように製作するかですが、基本的に木で各パーツを作って、
 フィギュア用のポリキャップ(ボールジョイント)で繋ごうと思っています。
 合間を見ての作業なので、結構先になると思いますが、完成が楽しみです。
 
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