製作背景 |
この模型はバードカービングを始めた頃に作ったものです。
バードカービングを始めた当初は、鳥の形や構造をよく理解しておらず、適当に作っていました。
適当に作っていたので、当然上手くできる訳もなく、行き詰まりました。
鳥の構造を本で勉強したのですが、絵だけだと立体と捕らえるのが苦手な自分では理解できず・・。
家のチョウゲンボウを参考にしようとしたのですが、これは言うことを聞いてくれず・・。
人物の作画で使うドールの、鳥版がないか探してみたのですが、当然ある訳もなく・・。
と言った具合で困っていました。
で、プラモデルの技術を使って、可動式の骨格模型を自作する事にしました。
当時の技術なので、色々問題ありますが、簡単に作れるので参考になるかもしれません。
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翼を閉じた状態です。ぜいぶん昔に作ったので、どのように作ったか覚えていませんが、
大体以下のようにしています。
@ 骨は真鍮パイプ(2mm)を使用
A 各関節はポリキャップを使用
B 胴体、頭はチュペロ材で製作
関節に使っているポリキャップは、ある程度大きな模型屋に行けば売っています。
ただ、当時の関節パーツは今は無いと思います。
最近、模型屋に行ってみたら、もっと良いパーツが一杯ありました。
腰が可動するようになっていますが、これは間違っていると思います。
鳥の背骨は確か結合していたように思います。
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翼を広げた所です。オープンウィングは、翼を別パーツで作るのがバードカービングの世界では一般的
ですが、骨格模型にしてみると胸の筋肉と連動している事が実感できます。
脚についても、普段はフショの部分しか意識しないですが、フショは股や膝と連動していることが良く
分かります。にしても脚だけ見ると、本当に恐竜(獣脚類)の脚ですね。
と言った感じで、この模型は鳥の構造を理解するのに、大いに役立った訳ですが、模型自体は色々
問題がありました。
@ 関節の位置が安定しない。ずり落ちたり、外れたりする。
A 羽衣がないので、生きている鳥のイメージをするのは難しい。
Aは骨格模型なので、しょうがないのですが、骨格模型がここまで出来ると、何か対応したくなります。
猛禽類をベースにカッコイイ羽衣をまとわせたくなります。
@は結構致命的です。最近の関節パーツを使えば対応可能なのかもしれませんが、何かしらの対応が
必要です。
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紙で作った尾羽を付けてみました。
いあ〜、大した事ではないのですが、カッコイイです。
やはり、ちゃんとした可動模型を作りたいものです。
それにしても、やはり恐竜に見える・・・
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調子に乗って、翼のパーツも付けてみたのですが、これは失敗でした。
翼の羽も表現した可動模型があれば実に良いんですが、流石に無理かな。
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寝ている所です。(うずくまっている所です。)
最もコンパクトにまとまるポーズです。
言い換えれば、表面積が一番小さくなるポーズであり。
体温の維持に最も良いポーズと言えそうです。
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最後に、こんなポーズも取れます。
威嚇とかで、こんなポースしていますね。
確かに迫力あります。
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とまあ、昔作った可動模型としては、なかなか面白いものでした。
今でも、習作を作るときの参考にすることもあります。
この可動模型に粘土を盛れば、結構良い習作になりそうな気もします。
ただ、これはあくまでも骨格模型なので、羽衣付きの可動模型を何とかして作りたいものです。
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