トップ雑記帳 >2012/10/28 最新の「日本鳥類目録」凄い事に・・・



 今週末も時間がとれなくて、ほとんど製作が進んでいません。
 オオルリの製作は少しだけ行ったのですが、目の部品で不具合が見つかり現在修正中です。
 どうもトラブル続きのオオルリです。そんな状況なので今週も単なるレポートです。
 
 先日(2012/09/15)「日本鳥学会」が最新版の「日本鳥類目録」なるものを出版しました。
 この内容が、結構凄い事になっています。

 【日本鳥学会について】 
  今年(2012年)で100周年を迎える鳥専門の学会です。この分野では一番敬意ある学会です。

 【日本鳥類目録について】
  日本鳥学会が出版している日本産鳥類の分類です。図鑑に記載される分類はこれが基になって
  いると思います。あまり改訂されないので、次に改訂されるのは早くても10年後だと思います。
  今回の第7版は最新のDNA分析などを元に再分類しているようです。

   初版 - 1922年
   改訂版 - 1932年
   改訂3版 - 1942年
   改訂4版 - 1958年
   改訂第5版 - 1974年
   改訂第6版 - 2000年
   改訂第7版 - 2012年
 
 【情報入手方法について】
  以下から入手できます。 

  ・日本鳥学会のページから日本鳥類目録をクリックし、掲載鳥類リストからEXCEL形式でダウンロード
  ・バードリサーチのページから資料集をクリックし、日本鳥類目録改訂第7版 関連資料をクリック
  
  ※鳥学会のチラシが面白いです。「前と全然違うじゃん」には笑いました。
  ※鳥学会の生データは少し見にくいので、バードリサーチの「日本鳥類目録第6版からの変更点」
   を見た方がいいかもしれません。

 で、肝心な内容ですが、国内で一般的に扱われている鳥類図鑑と比べると、分類はそこそこ変わっ
 ています。と言っても、鳥の名前が変わるわけではないので、一般の人はあまり気にしなくても
 いいと思います。
 
 カービングや鳥見を行っている人には、それなりに注意したほうがいいかもしれません。
 カービングをする時に資料が無い場合、同じ科の鳥を参考にしたりするのですが、今まで同じ科
 だった鳥が違う科になってたりしています。

 Wikiなどネット上の鳥類分類と、今回の目録は内容がかなり近くなっています。個人的にはようやく
 目録が追いついたような感じで違和感ないのですが、これから発行される図鑑などは分類が変わって
 くると思うので、当面混乱するかもしれません。(バードカービングコンクールのカテゴリ分けも
 影響されるかもしれません)

 細かい変更点を書いているとキリが無いので割愛しますが、個人的には以下がエエ感じです。

 ・「タカ目ハヤブサ科」が「ハヤブサ目ハヤブサ科」になりました。
  以前からハヤブサとタカはかなり違うと思っていたので、ようやくって感じです。
  「ハヤブサ目」が正式に認められて嬉しいです。

 ・「スズメ目ツグミ科」が「スズメ目ヒタキ科」になって、細かく属が分類されました。
  前は「ヒタキ科」と「ツグミ科」がごちゃ混ぜって感じでしたが、整理されたようです。
  ただ、やたら細かく属が分類されているので、相変わらず分かりにくいです。

 ・「スズメ」が「スズメ目ハタオリドリ科」から「スズメ目スズメ科」になりました。
  「スズメさん、ハタオリドリ科からの独立おめでとう!」って感じです。

 まあ、他にも色々あるのですが、科学の進歩によって分類が変わるのは良い事だと思います。
 10年以上先の事になるかもしれませんが、第8版ではもっと変わっているかもしれません。

 一応、ぼうぼう工房としては、今後の分類は第7版に則ろうと思います。
 これまでに書いた分類は修正しない方針です。
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