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 小麦粉粘土 実験報告2

 [小麦粉粘土 実験報告1]で小麦粉粘土を試してみたのですが、これは見事に玉砕しました。
 ただ、[パン粉粘土+木粉]については、思ったより結果が良かったので、リベンジします。
 
 前回は[薄力粉+水+食用油+食塩]で試したのですが、今回は以下のパターンで作ってみました。
 
 @ 強力粉+木工用ボンド+水
 A 強力粉+木粉+木工用ボンド+水
 B 薄力粉+木工用ボンド+水
 C 薄力粉+木粉+木工用ボンド+水
 

 で、丸2日間乾燥させた結果です。左から@〜Cです。
 見ての通り[A強力粉+木粉+木工用ボンド]以外は割れました。
 もっとも、試料が小さいので、量を増やせばAも割れるかもしれません。
 
 Cは惜しいです、ボンドの量を増やせば割れなかったかもしれません。

 以下の2サンプルを追加しました。(Aの右サンプルです)

 D 軽量石粉粘土+強力粉+木工用ボンド+水
 E パン粉粘土+強力粉+木工用ボンド+水

 [A強力粉+木粉+木工用ボンド]を削ってみました。
 まあまあの感覚ですが、ちと硬いです。
 テクスチャリングは綺麗に入らなかったです。
 Aの造形は、柔らかすぎ&弾力があって、難しいように思います。
 

 ADEのサンプルをバーニングしてました。
 
 [A強力粉+木粉+木工用ボンド]は予想通り溶けました。
 木工用ボンドの成分(酢酸ビニル樹脂)がいけないのかもしれません。
 ただ、溶けますが、何とかバーニングを入れる事は可能です。
 写真程度のバーニングならば簡単に入ります。
 
 また、ラッカー塗布後の水分耐性も調べてみましたが、問題なしです。
 なお、ラッカーを塗らずに水で塗らすとかなりバーニングが消えます。
 
 [D軽量石粉粘土+強力粉+木工用ボンド]は単発の軽量石粉粘土より綺麗に
 バーニングが入りました。少し柔らかくなって、以前より木に近い感じです。
 強力粉が良かったのか、木工用ボンドが良かったのかは不明です。
 
 [Eパン粉粘土+強力粉+木工用ボンド]は溶けすぎて駄目でした。
 

 これまでの実験をまとめると、以下のことが言えそうです。
 
 @ 木粉について
   ・不純物の入っていない、細かい物が良い。
   ・小麦粉orパン粉に混ぜると、硬化時間を早める。
   ・小麦粉orパン粉に混ぜると、硬くなる。
   ・小麦粉orパン粉に混ぜると、バーニングによる溶けを防ぐ効果がある。

 A 強力粉について
   ・軽量石粉粘土に混ぜると、バーニング性能が向上する。

 B 木工用ボンドについて
   ・つなぎ剤としては優秀なように思える。
   ・木工用ボンドに含まれる酢酸ビニル樹脂がバーニングで溶ける?
 
 D これまでに確認された有効な組み合わせ
   ・パン粉粘土+木粉
   ・強力粉+木粉+木工用ボンド+水
   ・軽量石粉粘土+強力粉+木工用ボンド+水

 E おしい組み合わせ
   ・薄力粉+木粉+木工用ボンド+水

 上記から、次は以下の実験を行ってみようと思います。 
 
 ・木工用ボンドを、[でんぷん糊]に変えてみる。
 ・[木粉]の量や[つなぎ剤]の量を変えてみる。
 
 今のところ、造形性能は無視ですが、そのうち何とかしたいです。
 しかし、上手くすれば一般家庭で手に入る物だけで、結構マシな粘土を作れるかもしれません。
 でんぷん糊も、小麦粉などから自作できるらしいです。まだまだ工夫の余地ありってことです。
 
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