小麦粉粘土 実験報告1 |
去年、山梨で小麦の種を少し貰いました。
試しに蒔いてみたところ、やたら良く成長しました。
粉にする技術もないので、食べる以外に何か使えない調べていところ、
[小麦粉粘土]なるものを発見しました。
簡単に作れそうなので、早速実験に取り掛かった次第です。
|
|
材料です。小麦(薄力粉)、食塩、水、食用油を用意しました。
これらを適当な分量で、混ぜて、練って、コネテ、粘土状にします。
食塩を入れすぎるとザラつきますので、注意が必要です。
|
|
柔らかすぎて、造形には耐えられそうもないので、ブロック状にしました。
後は自然乾燥させることとします。
|
で、いきなり結果ですが、全然駄目でした。
以下は駄目な理由です。
・ 乾燥させると割れがやたら入る。
・ そもそも、中までちゃんと乾燥しない。
・ その上カビもはえる。
・ 乾燥した所を削ってみたのですが、目が粗くて細かい加工は無理そう。
・ バーニングするとグチャっとなる。
材料の分量を変える、強力粉を使う、焼き固めるなど、まだ改善手段はありそうですが、
ひとまず、麦はやはり食うのが一番のようです。食べ物は粗末にできません・・。
|
軽量石粉粘土、パン粉粘土 実験報告 |
|
小麦粉粘土で見事に玉砕したので、久しぶりに、パン粉粘土で実験がしたくなりました。
過去の実験結果から、パン粉粘土は少し柔らかすぎるのと、バーニングすると溶けるという
問題が分かっています。
今回は上記問題を解決すべく、パン粉粘土にオガクズ(木粉)などを混ぜてみようと思います。
え〜と、自信の程は・・多分失敗します。ですが、失敗しても得るものが多ければ成功です。
ただし、材料がもったいないので、小規模な実験とします。
|
|
左から以下のようなサンプルを作りました。
ついでなので、色々混ぜてみました。
@ 軽量石粉粘土 + 木粉
A パン粉粘土 + 木粉
B 軽量石粉粘土 + 片栗粉
C パン粉粘土 + 片栗粉
D 軽量石粉粘土 + パン粉粘土
E 軽量石粉粘土 + ハンドクリーム
F 軽量石粉粘土 + 食用油
|
で、実験結果です。
@ 軽量石粉粘土 + 木粉
・造形 :ボロボロしてかなり造形しにくい。
・削り :単発の軽量石粉粘土と大差ない。
・バーニング :単発の軽量石粉粘土と大差ない。
A パン粉粘土 + 木粉
・造形 :少し硬くなるので、比較的しやすい。(軽量石粉粘土単発よりも良い)
・削り :少しボロボロするが、悪くはない。
・バーニング :単発のパン粉粘土よりかは綺麗に入る。
B 軽量石粉粘土 + 片栗粉
・造形、削り、バーニングとも単発の軽量石粉粘土と大差ない。
C パン粉粘土 + 片栗粉
・造形、削り、バーニングとも単発のパン粉粘土と大差ない。
D 軽量石粉粘土 + パン粉粘土
・よく混ざらない。割れる。造形も困難。
E 軽量石粉粘土 + ハンドクリーム
・基本性能は単発の軽量石粉粘土と大差ないが、少し造形しやすい。
・固まるのが遅くなる。ややモロくなる。
F 軽量石粉粘土 + 食用油
・造形しにくい。乾燥後の基本性能は単発の軽量石粉粘土と大差ない。
|
削ってバーニングした サンプル
|
どれもパッとしない成績ですが、あえて言えば、Aパン粉粘土+木粉
が比較的マシな成績を収めています。(左の写真)
造形精度は、木粉を入れてもあまりボロボロせず、いいように思います。
また、単発のパン粉粘土より硬化時間が早いです。
削り精度は、木粉の粉が大きすぎたのか、やや問題ありです。
しかし、乾燥すると軽量石粉粘土や、単発のパン粉粘土より、
硬くなるので悪くはないです。
木粉の粉を細かい物にし、不純物を取り除けば良くなりそうです。
バーニングは、単発のパン粉粘土同様に、基本的に溶けます。
ですが、単発のパン粉粘土より溶け難くなっています。
焼けないよりはマシなので、温度を最低にして焼くのがいいです。
また、バーニングに関しては、木材や軽量石粉粘土のように、焼いた所が
黒くならないのがいいです。ジェッソ塗りが楽になると思います。
|
とまあ予想通り、散々な結果だったのですが、まあ、実験は楽しいです。
[パン粉粘土+木粉]の組み合わせは、もう少し研究してみようと思います。
|