夜叉を作ってみました |
製作背景 |
先日作ったウサギが、どうも白すぎたので、少し色を付けることにしました。
バーニングで色付けをしてもいいのですが、バーニングはあまり得意でないのと、
焦げ目が落ちてくるので却下。染色剤もどうも良くないし、毎度おなじみのニスもちょっと・・。
で、手持ちの本を調べていたら「木で彫る根付入門」(ISBN978-4-8170-5074-8)という本に、
「夜叉」という、自然染料の記載があったので作ってみました。
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これが材料となる「夜叉五倍子」の実です。
「ヤシャブシ」と読みます。
今年の春に、野草に詳しい知り合いから譲ってもらいました。
東京都の公園で拾ったものです。
割合簡単に集めることができるとのことですが、
手芸用や草木染用に市販もされているようです。
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20〜30個程度を鍋に入れ、多めに水を入れます。
茹でると、かなり水の量が減ります。
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一時間ほど、グツグツ茹でます。
鍋が茶色になるので、あまりいい鍋は使わないほうがいいかもです。
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塗った後(右は夜叉)
塗る前 |
茹で上がったら、広口のビンに入れ、数日置いておくとのことです。
本当は、カビが生えてカビを残したまま使うとのことですが、
冬場なので、一週間置いてもカビが生えませんでした。
で、カビは諦めて、ひとまずウサギに塗ってみました。
2回程塗ってヤスリをかけ、最後に3回目を塗ってヤスリをかける。
という作業をしたのですが、なかなかいい感じに仕上がりました。
ヤスリがけが甘くてムラ(粗いところは濃くなる)がありますが、
何もしない場合より温かみのある仕上げになりました。
また、夜叉は臭いもないのでいいです。
自然な材料で、使い勝手もいいので、今後も小物を作るときには、
積極的に使っていきたいと思います。
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