トップバードクレイの部屋製作記録(番外編) >コスモスの木彫り

 製作背景、製作目的

 遊びがてら、コスモスの木彫りを作ってみました。
 花のような薄いものは、技術的にフェザーカービングに近いので、おもしろいと思います。
 
 まあ、フラワーカービングとでも言うのでしょうか・・・。
 

 形が単純なので、今回はコスモスを作ることにします。
 左の写真のような簡単な図面をひきます。
 
 1マスは5mmで、直径30mm、厚さ12mmの花にしてます。
 材料に余裕があれば、直径は40mm位あった方がいいと思います。

 図面を木にトレースし、カットします。
 今回は厚さ12mmのベイツガを使いました。
 
 ベイツガは、あまり削りやすい材料ではないですが、
 木目が比較的綺麗なので、採用しました。
 予備の意味も含めて、3つ程カットしました。

 おしべ、めしべになる部分を残して、表面を削ります。
 図面にもあるように、深さは大体5mmです。
 この時は、花びらは意識する必要ありません。

 花びらを出します。
 一枚一枚は結構深めに分けたほうが良さそうです。
 また、重ね順に決まりはないようなので、適当に重ねています。

 軽くヤスリをかけ、写真のようなビットで、おしべ、めしべを加工します。
 加工といっても、穴をいっぱいあけるだけです。
 このビットがない場合は、ドリルビットでも足りると思います。

 裏側も同様に削ります。
 裏側は、表面の形がしっかり出来てから削ります。
 表面が未完成のうちに裏側を加工すると、後で調整しにくくなります。
 この辺の加工手順は、フェザーカービングと同じです。

 花びらと花びらの間に、軽くバーニングを入れます。
 バーニングペンは寝かせて使い、入れすぎないように注意します。
 その後、グリーンストーンで、焼いた所を適当に削ります。
 この加工により、花びらの陰影が強調されます。
 
 花びらの先端にディスクビットでギザギザを入れます。
 色を塗るのであれば、バーニングでギザギザ表現をしてもいいと思います。

 同様の手順で3つの花を作り、木で作った茎と台を組合わせて完成です。
 
 茎は、ヒノキを削り出して作っています。
 花と茎の結合部分には真鍮線を入れています。
 こうすることで、かなり強度が上がります。
 
 台は、シナか何かの木材を斜めにカットして作っています。
 一応、ベルトサンダーで磨いてもいます。
 
 今回は色塗りせず、木材らしさを前面に出すことにします。
 なので、つや消しニスだけで仕上げています。
 大分薄く加工したので、ニスは塗っておいたほうがいいです。
 ニスを塗ることで、湿気による狂いとかを防止することができます。
 
 本当は葉っぱも作るべきなのでしょうが、面倒なのと資料が無かったので、
 今回は作っていません。
 
 一本の花を作るのに、大体1時間半〜2時間かかりました。
 製作中には、2回程ポキりました。
 接着剤で事なきを得ましたが、それなりに難しかったです。
 まあ、ベイツガが削りにくいといのも原因なのですが・・・
 
 思ったより見た目も良好で、製作時間も手軽なので、
 今度は別の花にも挑戦しようと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
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