2009/12/12 オナガ尾羽テスト塗り |
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今回使った、ベースホワイトスプレーです。
グンゼ社製で、値段は大体600円位です。
プラモデル屋さんで普通に扱っていると思います。
普通はプラモデルの下地剤として使われます。
隠蔽力が強く、サーフェーサーの代わりにもなります。
そういう意味では「ホワイトサフ」と言ってもいいと思います。
バードカービングの場合、普通はアクリル絵具で色塗りし、その下地剤
には、ジェッソを使うのが一般的です。しかし、ジェッソは隠蔽力が
イマイチで、筆塗りなので目が詰まってしまうことがあります。
下塗りは大変大事な作業で、綺麗な白を発色し、かつ目が詰まらない
ように仕上げないといけません。発色にムラがあったりすると、
後で色塗りに影響します。
今回は、このベースホワイトをジェッソの変わりに使うことにします。
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バーニングまで入れたオナガの尾羽に、
ベースホワイトスプレーを噴いてみました。
2回噴いたのですが、流石に高い隠蔽力です。
また、目も詰まっていないです。
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ここまではいい感じです。調子にのってアクリル絵具を塗ってみました。
で、塗ってみたのですが、あっさり弾かれてしまいました。(上の写真)
どうも、簡単にはいかないようです。
水で薄めたジェッソを上から塗っても駄目で、
オールパーパスシーラー(定着剤)を塗ってみても駄目でした。
それではと、ベースホワイトスプレー⇒オールパーパスシーラー⇒
水で薄めたジェッソ⇒アクリル絵具の順でやってみたところ、
何とか塗れました。
ただし、ターナーのアクリル絵具では上記手順でも駄目そうで、
ジョーソニアの絵具だと上手くいくようです。
こう書くと簡単そうですが、かなり失敗して焦りました。
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なんとなく出来たのですが、どうも釈然としないので、
もう一枚作ることにします。
今回は1回噴きです。これでも十分な隠蔽力を発揮します。
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今回の色塗り手順は以下のようにします。
1.水で薄めたオールパーパスシーラーを塗る。
2.オールパーパスシーラーと水で薄めたジェッソを塗る。
3.ジョーソニアアクリル絵具で色を塗る。
ジェッソの薄め具合は下写真程度です。
一応はジェッソを塗るので、更に白の発色がよくなります。
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色塗りの結果です。左がやり直した羽です。
色塗りは、普通の感覚で塗ることができました。
定着性も問題なさそうです。
オナガの尾羽は淡い色なので、下地の白が綺麗に発色していないと、
なかなか綺麗に仕上がりません。下地の白が甘いと何度も塗り重ね、
羽枝が潰れてしまいます。その点、今回は色も羽枝も問題なく仕上
がったと思います。
少々手間がかかりますが、ベースホワイトスプレーは使えそうなので、
今後の作品作りに応用していこうと思います。
最後に、今回の青色ですが、
ウォームホワイト75%+ウルトラマリン20%+ローアンバー5%で
作っています。ローアンバーを足さないと右のような色になります。
見た目は右のほうが綺麗ですが、本物は左のような色をしています。
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