トップバードクレイの部屋製作記録(番外編) >「浦和工業マイクログラインダーHD20」の使用感覚

 製作背景、製作目的

 普段使っている、アルゴファイル社製のグラインダー「TPC-502」の調子がたまに悪くなり、
 何かと困るので、予備機として、廉価版グラインダーを購入しました。
 んで、その性能調査として、オナガの尾羽(T6)をホオノキで削ってみました。
 
 購入したグラインダーは「浦和工業マイクログラインダーHD20」というグラインダーで、
 浦和工業は歯科業界用にグラインダーを製造している会社で、今回はネットで\11,000で購入しました。
 普段使っている「TPC-502」は\40,000位するのでかなり安いです。
 
 で、使用感覚ですが、良い点、悪い点を以下にまとめました。
 
 良い点
  ・とにかく安い(TPC-502の4台分)
  ・ハンドピース、コントローラの重量が軽い
  ・コントローラにハンドピース置き場が付いている
  ・正逆回転、スピード調整機能がついている
  ・軸芯は割合しっかりしている
 
 悪い点
  ・モータのパワーがない
  ・最高速度がやや遅い
  ・ビット交換は付属のスパナで行わなければならない
  ・荒削り用途で、長時間使用しているとハンドピースが熱くなる
 
 まとめてみると、やはり荒削りは厳しいです。速度はともかく、トルクが足りません。
 少し強く押し付けると、直ぐに回転速度が落ち、更に強く押し付けると止まります。
 また、荒削りを行っていると、がまんできる範囲ですが、モータの熱でハンドピースが熱くなってきます。
 ビットの交換がワンタッチでできないのは、それ程気になりませんが、とにかくトルクが低いので、
 荒削りには向かないような気がします。
 
 しかし、効率は悪いですが、時間をかけれて削れば荒削りも可能です。
 また、羽出し、羽軸出しなど、あまりトルクの必要ない作業であれば、問題ないと思います。
 回転速度が遅いですが、テクスチャリングもいけそうです。
 
 普段、高性能な機械を使っているので、この機械ではストレスがたまりますが、
 羽ブローチ位なら十分いけます。だいたい、値段が安いので文句は言えません。
 値段分以上の働きは十分していると思います。
 
 注意点として、本格的なバードカービングを作る場合には避けておいたほうがいいような気がします。
 サクサク削れないのでストレスが溜まるのと、どこまで削るべきかが、よく理解していないと、
 削りが甘くなりがちです。(特に初心者の場合)
 
 それにしても「TPC-502」はあまり調子よくないし「HD20」では役不足ですし・・
 やはり、ちゃんとした機械を買わなくては駄目なのでしょうか・・・(金がない)
 
 2009/11/22 オナガ尾羽テスト削り

 普段使っているアルゴファイル社製のグラインダー「TPC-502」です。
 性能的には問題ないですが、最近たまに止まります。
 
 電源が入らなかったり、電源が入ってもまわらなかったり・・・
 しばらく放置しておくと普通に動くので、修理にもだせないです。
 やはり予備機が欲しいところです。

 今回購入した、「浦和工業マイクログラインダーHD20」です。
 値段が値段だけに、見た目は安っぽいですが、性能はそれなりです。
 
 トルクが低いので荒削りは厳しいですが、時間をかければ何とかなります。
 どちらかというと、小物製作向きなような気がします。
 ビットの交換はハンドピースにある銀色のボタンを押しながら、
 付属のスパナで行います。

 今回テストで削った、オナガの尾羽(T4)です。
 ホオノキなので、それほど柔らかくないのですが、何とか削れました。
 作業時間は、普段より約1.5倍がかかったような気がします。
 
 なかなか削れなくて、途中でくじけそうになりました。(特に荒削り)
 やはり、削りが少し甘くなってしまいました。
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