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製作背景 | |
カルチャー教室向けにSBC(スチロールバードカービング)の開発を行っていたのですが、急遽、展示会 や通販サイト向けに、作品を幾つか追加する事になりました。まともに今から作っていると大変時間が かかるので、既存の原型で色違いバージョンを作る事にしました。 で、文鳥の色違いバージョンとして、並文鳥とシナモン文鳥を作る事にします。また、ルリビタキの 色違いバージョンとして、ジョウビタキを作る事にします。ルリビの方は少々無理があるかもしれま せんが、ものは試してみないと分からないので、練習がてらの挑戦とします。 先週、サクッと仕上げてしまおうと思ったのですが、文鳥の足の色塗りでやらかしました。文鳥の足 は、いつも汚い感じに仕上がっていて、前から気になっていたので、今回は妥協せずに塗ろうとした のですが、見事に失敗しました。 |
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新兵器 | |
いくつか技術的に試したい事があったので、ここで簡単に紹介してお きます。 まず、レジンキャスト工程ですが、今回はベビーパウダーを使って、 キャストしてみました。この方法はネット上でチョクチョク見かけ るので、前から気になっていた方法です。 使ったベビーパウダーは普通に薬局とかで売っているものです。使い 方は、レジンを流す前の型に、筆でベビーパスダーを丁寧に塗りこむ だけです。 で、結果ですが大変効果ありです。作品の性格上、表面に細かい気泡 が付きやすいのですが、今回は全然と言って良いほど気泡がつかなか ったです。大して期待していなかったのですが、予想以上の成果に驚 いています。もっと早く導入すれば良かったです・・・。 気泡対策はこれで改善されそうですが、型が大分消耗してきました。 抜けないことも無いのですが、抜いた後のバリ取りが大変になってき ました。 |
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パステルの定着に、いつもプライマーを噴いていたのですが、今回は パステルフキサーフを使ってみました。 パステル画のパステル定着用なので、紙以外で使えるか不安だったの ですが、多分使えたっぽいです。プライマーより臭わないので、使い 安いかもしれません。ただ、プライマー同様に少々テカるのと、値段 が高いのが問題点です。 |
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文鳥足色塗り | |
いつも通り、NORWGIAN ORANGEをベースに色塗したのですが、どうもピンクでなく肌色っぽくなってし まいました。綺麗に塗れているし、スズメならこれで良いんですが、文鳥だと問題ありです。 以下は失敗した色塗りの分析結果です。今回、久しぶりに真面目に色分析を行ってみました。 こうして見ると、ピンク(赤)ベースでなく、オレンジや茶色ベースで塗っている事が分かります。 この組合わせだと、確かにこの結果になるのも頷けます。 |
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本当の文鳥の足の色は何なのか、過去に撮った文鳥の写真から分析してみました。 その結果、かなりマゼンダ寄りの色であることが分かりました。 ちなみに、分析方法は、写真をペイントなどで画像編集ソフトで開いて、ターゲットの色をスポイト ツールでサンプリングし、色の作成などで、サンプリリングした色のプロパティ情報を見れば分かり ます。この時、写真の写り加減で、明るすぎたり暗すぎたりするので、その辺も考慮する必要があり ます。 モニター上の写真は、光の3原色(RGB形式(レッド/グリーン/ブルー))で表示され、色の3原色(CMY(シ アン/マゼンダ/イエロー))より、表現できる色幅が広いです。RGB形式の数値をCMY形式の数値に変換 することも可能なのですが、ここでは面倒なので省きます。 人間の目は、複数の色が並んでいると色同士が干渉して見えてしまうことがあります。(錯覚) なので、ターゲットの色をピンポイントで抜け出して確認すると、思っていた色と違う場合があります。 今回は、思った以上にマゼンダ(鮮やかな赤)よりでした。 |
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上記の分析結果から、マゼンダベースで組み立て直してみました。 以下、結果です。満足な結果ではないですが、かなり文鳥の足っぽくなりました。 |
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【色塗ログ】 @[TRANS-MAGENTA]と[TITANIUM WHITE]を混ぜ、明度を調整する。 A@の色だと、彩度が高すたぎので、[BRILLANT GREEN]を少し混ぜて彩度を落とす。 ⇒明度を上げると、無彩色である白に近くなるので、彩度は下がります。 ⇒@で彩度も上手く下がればAは行わないつもりでした。 ⇒補色で彩度を下げる場合、投入する色は彩度が高い色(純粋な色)にした方が良いです。 彩度が低い色(色々混ざった色)を混ぜると、色相がずれる可能性があります。 BAの色で全体を塗る。 CAの色に[CADMIUM YELLOW MID]を混ぜて、色相を茶色寄りにずらす。 ⇒鮮やかな黄色を混ぜること。彩度が低い黄色を混ぜると濁った上に色相もずれます。 DCの色でウオッシング EAの色に白を混ぜてドライブラシをかけてみたのですが、上手くいかなかったので、 Cの色を塗り直し、白のパステルを全体に塗る。 ⇒パステルはチップや筆を使って塗りこむ。 F手で全体を撫で回してやる。 ⇒溝にあるパステルだけが残って、グラデーションが付く。 Gパステルフキサーフで表面コートする。 ⇒グラデーションが足りなけれなE〜Gの工程を繰り返す。 E〜Gは新しい試みです。自分はドライブラシや墨入れが苦手なんですが、この方法だと 難しくなく、良い感じに仕上がります。 |