トップバードクレイの部屋製作記録(番外編)柔らかい素材でお遊び >カネライトフォームで文鳥(その1)完成


 色塗り
ジェッソ塗った直後 ジェッソの後ヤスリがけ 足はスプレー塗装
 表面処理を兼ねて色塗りをします。最初はサーフェーサでも噴こう
 と思ったのですが、シンナー系で塗ると表面が溶けて悲惨な事にな
 るのが判明したのでやめました。
 
 まずはジェッソを塗ります。この時水は入れずにストレートで塗り
 ます。ジェッソを塗っただけでは表面のケバケバは落ちないので、
 その後やヤスリをかけます。ヤスリがけの後、再度ジェッソを塗り
 ます。本当はジェッソよりモデリングペーストの方がいいのかもし
 れませんが、持っていないので今回はひとますジェッソです。
 
 足は色が剥がれる事を考慮して、プライマーを噴いた後、ピンク
 のスプレーで塗装しています。後は普通にアクリル絵具で着色して
 います。手順は以下です。
 
 @WarmWhite100%で全体を塗る。
 AWarmWhite85%+NimubusGray15%を水で薄めて全体に塗る。
 BTrans-Magenta40%+NorwegianOrange40%+WarmWhite20%で嘴と
  アイリングと足を塗る。
  ※嘴の先端は白っぽくしています。
  ※足は上記色に白を足してドライブラシを少しかけています。
 Cマッドメディウムで全体を塗る。
 Dポリウレタンバーニッシュで嘴と爪を塗る。
 
 色塗りを進めると、なぜか翼などの溝が弱くなってしまいました。
 水を吸ったせいかないか、ドライヤーの熱のせいかは不明です。
 少なくても、ツヤ出し時の乾燥はドライヤーは冷風で使った方が
 いいです。熱を加えると気泡ができやすくなります。これは、
 スプレー塗装も同様です。溝は途中で入れ直しています。
 
 完成写真

 っていうことで、何とか完成まで行き着きました。台もカネライトフォームで作っています。
 感想としては思った以上に良い出来でした。材料が木よりも柔らかいスチロール系のせいだったのか
 胸の羽が柔らかい感じに仕上がりました。羽出し削りも、バーニングも行わずにこの感じが出せるの
 は得した気分です。
 
 今回は試行錯誤を繰り返した足では時間がかかりましたが、それ以外はそれ程時間がかかっていない
 です(8時間位)。対象が白文鳥だったせいもあり、色塗りも凄く楽でした。それにしても、文鳥って
 こんなに可愛かったか?白とピンクの配色が可愛いです。文鳥いいな・・・。
 
 以下当初目標に対する結果です。主な所だけ書いています。
 
 @カネライトフォームの加工精度検証
  ・木目の様な、目の向きがあり、逆目の時は大変削り難い。それ以外はサクサク削れる。
  ・毛羽立ちが目立つ、ヤスリをかけても中々消えない。
  ・チョット手が滑っただけでもサクッと削れるので注意が必要。
  ・今回は嘴もカネライトフォームで作ったが、完成度はチョット悪い。
   文鳥のような嘴が大きい鳥の場合はいいが、そうでない場合は別に作ったほうが良い。
  ・押せば凹むので、それで羽出しがある程度可能。ただ落とすと傷になりやすいので注意。
  ・削りカスは思ったほど気にならないが、集塵機は必須と思われる。
 
 A表面処理の手法検証
  ・基本はジェッソでいいが、完全に凹凸を消すのは難しい。
  ・多少凹凸が残っていたほうが羽らしくなる。
  ・シンナー系で表面加工すると溶けるので駄目。
 
 B可動式足の検証
  ・指を曲げると、多少色が剥げる。
  ・指と踵が曲がるだけだと自由度が足りない。
  ・今回は小型の鳥だったので良かったが、大型の鳥の場合この方法は通用しない。
  ・本体が滅茶苦茶軽いので足にかかる負担が少ない。
  ・基本的にどこにでも止められるので、汎用性が高い。ただ、ノートPCに止めた時は、イマイチ
   安定感がなかった。手に止めた時は良い感じだった。(昔飼っていた文鳥を思い出しました・・・)
  ・指の針金を曲げるのは少し面倒。あまり頻繁に曲げるものではない。
 
 他にも色々あるのですが、キリが無いので報告はここまでとします。手間の割りに完成度の高い作品
 が出来たので良かったです。今回の検証で色々課題も出てきたので、課題をクリアしつつ次の作品を
 作っていけたらと思います。
   




< 前工程   工程一覧 inserted by FC2 system