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製作背景 | |
先日はアカスズメフクロウのミニチュアフィギュアを作りましたが、ちょっとライフサイズのスズメフク ロウを削りたくなりました。といっても本格的に削るのは大変なので、サクッと削りたいです。 家の中で転がっている材を適当に漁った所、コルクブロックがでてきました。コルクの感触が好きなので こいつで簡単にスズメフクロウを削ってみます。一応、背景&目標を書いておきます。 @コルクの風合いを残すこと。(活かすこと) A手軽に触れられる作品にすること。 BノートPCにとめられること。 C製作に時間をかけないこと。 Bが一番大事です。普段仕事でノートPCを使っているのですが、このノートPCが事務的過ぎて、殺風景と いうか、温かみが無いというか、寂しいんです。で、そこにコルクの暖かい風合いのフクロウを止めて、 少しでも寂しさを紛らわせればと思います。 |
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製作過程 | |
こいつが今回使ったコルクブロックです。確か700円位だったと思い ます。コルクの破片を固めたブロックです。 コルクの原材料はコルク樫という木の樹皮です。この樹皮は剥がして も数年で復活し、何度か利用できるそうです。他の木材と違って木を 伐採せずに利用できる資源なので環境にやさしいと言われています。 |
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今回のカットアウト図です。 市販図面をほぼそのまま使っています。 |
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カットアウト結果です。 厚さは70mmにしていますが60mmでも足ります。 |
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角削りまで完了したところです。 途中経過も書きたかったのですが、コルクには文字がほとんど書けな いです。力をいれて書けば書けない事もないですが、今度はコルク側 に傷がついてしまいます。なので、今回は途中経過なしです。 コルクの削り感は、柔らかくて本当にサクサク削れます。匂いはゴム のような匂いが少ししますが、それ程気にならないです。 ただ、荒目のコルクブロックしか入手できなかった関係で、コルクブ ロックに不純物が多かったです。荒削りはいいのですが、ルビーで撫 でまくると、ルビーが結構焦げます。多分硬い不純物が原因と思われ ます。中目や細目のコルクブロックを入手したい所です。 なお、コルクブロックは表面加工精度はかなり悪く、細かい加工には 向かないです。グラインダーで削る分にはいいのですが、ナイフ削り は難しいような気がしました。 |
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丸削りまで完了したところです。 クチバシがガタガタです。腕のせいもありますが、コルクの加工精度 だとこれが限界のような気がします。 |
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クチバシだけ別パーツにすることにしました。 |
完成 | |
で、完成です。ここまで約5時間かかりました。 はじめてのフクロウにしては早かったように思います。コルクが思った以上に削り易かったのが大きい と思います。一度習作を作っていたので頭もスムーズに作ることができました。目は製作するのが面倒 だったのと、黄色の目はちょっとキツイ感じがするので、9mmブラウンのガラスアイを使っています。 普通、目はパテとかで入れ込みますが、今回は9mmより少し小さい穴を開けて埋め込むだけにしています。 コルクは独特の弾力性があるので、これで固定することができました。クチバシは木工用ボンドで接着し ています。 結構形に問題があるのですが、ひとまずほぼ図面通りに仕上がりました。色塗をしていないので、コルク 独特の風合いが楽しめて良いです。ノートPCに止めた感じも良好です。(ノートPCに止めるように、肛門 あたりに溝を掘っています) 意図していた訳ではないのですが、指にも止めることができます。なかなか遊べます。 ただ、やはり形に難ありです。気に入らないです。胸の膨らみが足りず、フクロウ独特のモフモフ感が 出ていない事や、惰性で削っていたら頭と胴体が離れすぎてしました。まあこういったポーズをとらない 訳ではないのですが、イメージ通りに削れなかったのは癪です。 今回はコルクブロックという柔らかい素材で作ってみましたが、この手の柔らかい素材は細かい加工が できない分、簡単に削れるので荒削りの練習や、遊び削りには実に良い素材です。なのでひとまずもう 一体コルクでスズメフクロウを削ってみようと思います。気が向いたら、コルク以外の柔らかい素材で も削ってみようと思います。 何はともあれ、ひとまず完成したので、まずは会社のノートPCに止めて使ってみようと思います。 これで徹夜残業していても、少しは寂しさを紛らわせられるかもしれません。てか、それ以前に徹夜残業 などしたくないものです。「紅の豚」で「徹夜はするな。睡眠不足はいい仕事の敵だ。」と言うセリフが ありますが、まさにその通りだと思います。それ以前に、この歳になると徹夜とか無理です。このままだ とダークサイドに落ちそうなので、こっち方面で食っていけるように脱サラを現在検討中です。 それにしても会社でスズメフクロウの事を知っている人は一人もいないです。現在の部署は情報系の部署 なんで無理もないのですが、鳥ネタ話せる人が一人もいないのは寂しいです。バグだの、障害だの、人手 不足など、暗い話ばかりで気が滅入ります。インコや文鳥なら会社の人も知っていると思うので、そっち 系の物も作れたらと良いなと思います。それで、ちょっとは職場が明るくなればと思います。 |
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