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 ナックルツールの作り方
 ナックルツールの作り方

 先週末は仕事が忙しくて寝不足気味です。なんで今週は製作お休みです。
 これからホトトギスの脚を製作するのですが、そのの前に質問があったのでナックルツールの作り方を
 紹介します。このツールは、脚の鱗をパテで表現する場合には必須ツールだと思います。
 割合簡単に自作できるツールですので、持っていない方は自作してみるといいと思います。
 
 ナックルツールの作り方

 まずシンチュウパイプを用意します。
 太さは特に決まりはないです。
 目的の作品に合わせて用意します。
 

 パイプカッター、金鋸、ダイヤモンドヤスリなどでシンチュウ
 パイプをカットします。長さは適当でいいです。
 一応今回は40mmでカットしました。
 
 パイプ物をカットする時は、ニッパやペンチでカットしない方
 がいいです。切断面が潰れて収拾がつかなくなります。
 細いパイプをカットする時は、ダイヤモンドヤスリを鋸の様に
 使うと綺麗にカットできます。

 左図の様な形状を目指して、カットしたパイプを削ります。
 写真のような鉄ヤスリやダイヤモンドヤスリで削ります。
 削る時は、写真のように適当な木台があると削りやすいです。
 

 削った面は激しくバリができます。
 

 バリはデザインナイフなどで綺麗に切り取ります。
 

 ここまでの写真です。
 

 次に左図の様な形状を目指して削ります。
 

 最後にダイヤモンドヤスリや紙ヤスリで先端を研ぎます。
 これで完成です。
 

 様々な大きさのツールを用意しておくと何かと便利です。
 写真は取ってを付けていますが、別になくても構わないです。
 
 ナックルツールの使い方

 使い方は、ツールの先端に少し水を付けて使います。
 左の写真の様に、根元(左)から指先(右)へ模様を入れます。
 逆(指先から根元)で行うと失敗する事が多いです。
 
 失敗した場合は、無理に修正しようとせずに、一度模様をクリア
 して再度やり直した方が良いです。
 
 鳥の指は種類によって鱗の見え方が違います。
 スズメ目とハヤブサ目などでは大分違います。
 
 また、フショの鱗も違います。同じスズメ目でもカケスのフショ
 は鱗が多いのに対して(鱗型)、ツグミのフショは鱗がありません
 (長靴型)。
 
 更にフショの断面も違います。普通は水滴の様な、前縁が円く
 後縁が鋭角に切れている前円型が多いですが、種類によっては
 違うこともあるので注意が必要です。
 
 ロッキングプライヤの使い方

 脚ついでにロッキングプライヤの使い方も書いておきます。
 この普段見慣れない工具はホームセンターなどで売っています。
 値段は安いものから高いものまであり、大きさも色々です。
 昔は100円ショップでも売っていました。(今は不明)
 
 レバーが2つ付いていて、真ん中のレバーを握ると開く構造に
 なっています。
 
 

 どの位の力で対象物を掴むかは写真左上のネジで調整します。
 
 ネジを緩めると上の写真のように口を半開きしたような状態で
 安定します。大きい物を掴む場合の設定です。
 
 ネジを締めると口が閉じます。細かい物を掴む場合の設定です。
 あまり締めすぎると対象物に傷が付くので注意が必要です。
 
 
 スパチュラ(ヘラ)について

 脚のパテ盛りで普段使っているスパチュラです。
 大体この2本で足ります。
 
 メインで使っているのは上のスパチュラで、線入れは基本的に
 これで行っています。(デザインナイフを使う事もあります)
 
 下のスパチュラはパテが上手く心材に食いつかない場合に使い
 ます。
 

 2本目のスパチュラの先端です。(ピンボケですいません)
 先が半球上になっています。最近はタミヤから同じような物が
 出ているので、模型店で入手可能です。
 
 以上ですが、脚の製作は難しいです。ただ、ここをしっかり作り
 込むことで完成度がグッと上がるので手抜きしない方がいいです。
 
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