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ミニウサギの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 ミニウサギ 習作〜図面
 製作背景

 知合いから、ウサギの製作をリクエストされたので、練習がてら作ってみることにします。
 主な目的、仕様は以下とします。
 
 【仕様】
  ・対象はミニウサギとする。(ネザーランドドワーフ)
  ・サイズは大体2/3とする。(個体差が大きいので大体)
  ・図面なし。習作から行う。
  ・材料はエゴノキとする。
  ・仕上げはナチュラルフィニュッシュとする。
 
 【目的】
  ・習作〜荒削りの技術向上
  ・図面製作の様式模索
  ・ナチュラルフィニュッシュの様式模索

 製作対象はミニウサギと言われている種類とします。
 ミニウサギといのは俗称らしく、正式にはネザーランドドワーフと言うらしいです。
 
 はっきり言って、現物をそれほど見る機会はなく、形がさっぱり分からないです。
 また、たちの悪いことに、だれでもそれなりに知られているので、あまり適当にも作れないです。
 ミーアキャットの時は、多少ごまかしがきいたのですが、今回は難しいようです・・。
 
 2010/04/06 習作製作

 どこから手をつけるものか分からないので、
 ひとまずウサギのフィギュアを入手しました。
 このフィギュアを元にそのまま作ってもいいのですが、
 おもしろくないので、このフィギュアを参考にしながら、
 粘土で習作を作ることにします。

 粘土の基本は盛り付けなので、まずは骨格を作ります。
 ネットにあったウサギの骨格写真から、ポーズを決めます。
 使っている粘土は、油粘土(レオン粘土の中硬度)です。
 本来は、針金を通したほうがいいのだと思いますが、
 今回は、針金なしで作っています。
 

 フィギュアを参考にしながら粘土を盛り付けた結果です。
 頭が難しかったです・・・。ポイントは、鼻をしっかり分け、
 草食動物らしく、目を真横にすることでしょうか。
 骨格から作っていたので、全体の形は狂わなかったと思います。
 何となく、哺乳類の構造が分かってきました。
 
 2010/04/11 図面製作

 前回のシジュウカラの時は、写真から図面を起こしましたが、あの方法では問題があるようです。
 写真だと、手前の物は大きく、奥の物は小さくなります。
 シジュウカラの時は、頭がやや大きくなりすぎました。
 これは、上から写真を撮ったためだと思います。
 今回は、このへんの問題を解決すべく、古典的な方法で作図します。
 

 習作がすっぽり収まる大きさの角材を用意し、
 そこに直径2mmの真鍮線を2本垂直に刺します。
 そこに紙を載せておきます。

 台に習作を突き刺します。
 
 写真のような、直角定規にボールペンの芯をセロテープでつけ、
 垂直に立つように、適当な大きさの角材で固定した道具を製作します。

 写真のように、直角定規をあてがい、紙にトレースします。
 トレース対象は、正面、横、上からです。
 それぞれの向きで紙を分けたほうが、後の作業がやりやすいです。
 

 トレース図を元に、習作から様々な寸法を計り、図面を起こします。
 
 ・・・と簡単そうに言いますが、これが結構難しいです。
 微妙にずれていたりして、結構大変でした。
 
 しかし、この図面を元にカットアウトするので、ここは時間をかけても、
 しっかりやっておいたほうがいいです。
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