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ハヤブサ胸像の製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 ペイント 2

 ハヤブサ胸像のペイントに関するメモです。
 今回のワンフェスでは、ペイント済みのハヤブサ胸像は、結局2体しか売れなかったので、
 あまり良い例ではないのかもしれませんが、参考までに載せておきます。
 
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 今回、台の塗装に使った、ターナーの「アイアインペイント」です。
 水で薄めずに2〜3回塗り重ねると、こんな感じに仕上がります。
 
 溶剤の感じとしてはジェッソに近いです。筆でポンポンと叩くよう
 に塗ると表面がデコボコになり金属っぽい仕上がりになります。
 
 そのまま塗っても定着しそうな感じでしたが、今回は専用プライマー
 を下地に塗っています。このプライマーもドロっとしているので、
 厚塗りにならないように注意が必要です。
 


 造形村の「GKサーフェイサー」です。透明なサフです。今回は、
 プライマー&トップコートの代用品で使っています。普通のトッ
 プコートでも良かったのですが、こっちの方がスプレーしやすか
 ったので採用しました。
 
 


 今回は7年ぶりにエアブラシを使いました。普段、エアブラシは
 グラインダーの清掃に使っているのですが、たまには本来の使い
 方で使ってやろうと思った次第です。左の写真はマスキングした
 状態です。
 
 今回使った塗料は「ファレホ」です。ファレホを水で適当に薄め
 て使用しています。以前は「JO SONJAS」を使っていたのですが、
 こちらは粒子が大きいみたいで、あまりエアブラシ向きでないよ
 うな気がします。
 
 ペリグリンハヤブサ胸像塗装手順

 ※洗浄まで終わった状態からです。洗浄はポリデントで行っています。
 
 01 目をマスキングします。
 02 [GKサフ]を全体に噴きます。
 03 [ファレホ PANZER ACES Luces Carr.Japones 332]を胸、頭にエアブラシで噴きます。
   ⇒ 彩度が低い茶色と思えばいいです。茶色がかった灰色です。
   ⇒ 絵具で作るならば、バーントアンバー+ウルトラブルー+ホワイトだと思います。
 04 [GKサフ]を[03]の箇所に噴きます。
   ⇒ [08]のための保険です。
 05 胸、蝋膜、アイリングをマスキングします。
   ⇒ 上の写真の状態です。
   ⇒ 境界をぼかしたい箇所は、マスキングの端を少し浮かしておきます。
     ただし、浮かせ過ぎると変な所に塗料が入り込むので注意が必要です。
 06 [ファレホ GAME Color 72.048 Sombre Grey]をエアブラシで噴きます。
   ⇒ 青味がかった灰色です。
 07 [ファレホ MODEL COLOR 70.862 BLACK GREY]をエアブラシで噴きます。
   ⇒ ほとんど黒の灰色です。ペイニーズグレイみたいな色です。
 08 [05]のマスキングを剥がします。
   ⇒ 余計な所に塗料が入っていた場合、アクリル溶剤である程度拭き取れます。
   ⇒ [04]の作業は下地の色まで拭き取られないための保険です。
 10 [ファレホ MODEL COLOR 70.990 LIGHT GREY]でクチバシの根元を、[07]で使った BLACK GREY
   でクチバシの先端を筆塗りします。
   ⇒ 水でぼかしながら塗ります。
   ⇒ ついでに、鼻の穴の黒箇所も BLACK GREY を流し込むようにして塗っておきます。
   ⇒ 上手くぼかせない場合は、LIGHT GREY で全体を塗った後、先端はパステルの黒をチップ
     を使って塗ると良いと思います。
 11 [ファレホ GAME Color 72.004 Elf Skintone]で、蝋膜、アイリングを筆塗りします。
   ⇒ オレンジ色です。
 12 [ファレホ MODEL COLOR 70.915 DEEP YEllOW]で、蝋膜、アイリングを筆塗りします。
   ⇒ 黄色です。
 13 [ファレホ MODEL COLOR 70.941 BURNT UMBER]でグレー箇所のシャドーを筆塗りします。
   ⇒ 控えめの方が良いです。
   ⇒ 水でぼかしながら塗ります。
 14 [パステル 140]で胸のシャドーを塗ります。
   ⇒ 暗い黄土色です。
   ⇒ 使用パステルはヌーベルカレーパステルです。
   ⇒ 筆で塗りこめます。
 15 [パステル W006]でグレー箇所のシャドーを塗ります。合わせて、腹の模様も塗ります。
   ⇒ ほとんど黒の灰色です。 
 16 [GKサフ]を全体に噴きます。
   ⇒ パステル定着用です。
 17 パステルが薄いようなら[14][15]の作業をもう一度して、GKサフを全体に噴きます。
 18 [01]のマスキングを剥がし、不備があれば、[11][12]の色で修整します。
 19 [ファレホ MODEL COLOR 70.941 BURNT UMBER]で全体を軽くウオッシングします。
   ⇒ ウオッシングとは水で滅茶苦茶薄めた絵具を全体に塗って、トーンを合わせる技法です。
   ⇒ クチバシ、アイリング関係は濃い目に行っておきます。
 20 [アイアンペイント]のブラックで裏面を筆塗りします。
 
 ペリグリンハヤブサ胸像

 塗り方は上記のペレグリンハヤブサと基本的に同じです。
 違う箇所は以下です。
 
 ・胸の基本色は[ファレホ MODEL COLOR 70.918 IVORY]を使っています。
 ・アイボリー箇所のシャドーは、[パステル 007]を使っています。
 
 ついでに、ネームプレートは、プラバンにスプレーで金色塗装し、パソコンで打ち出した透明ラベルを貼って
 作っています。
 
 シロハヤブサ胸像

 ペレグリンのようなグレー塗装をしていないだけで、基本的な塗り方は同じです。
 以下、ポイントです。
 
 ・白の基本色は[ファレホ MODEL COLOR 70.918 IVORY]です。
 ・白箇所のシャドーは[パステル 007]を使っています。
 ・翼の模様は[パステル W006]を使っています。
 ・ウオッシングはしていないです。
 
 おまけ

 ワンフェス前の1週間は完全に缶詰状態でした。なので、うちの猛禽ズに構ってやれていないです。
 チハヤ(セーカーハヤブサ)の方は、結構不満が溜まっているようで、頭に乗ってきたり、新聞を
 ビリビリにしたりとで、やたら退屈アピールしていました。
 
 ボウ(アフリワシミミズク)は、基本的に「構ってくれるな・・・餌だけ寄越せ」なので、良かったみ
 たいなのですが、チハヤが荒れていたので少しビビッていたみたいです。
 
 ひとまずワンフェスが終わって、今年は、これ以上イベントに参加する予定はないので、しばらくは、
 うちの猛禽ズと遊んでやろうかと思っています。
 

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