引き続き、シジュウカラウッド版です。
前回、シリコン型まで作ったので、次はレジンキャストです。
以下、作業上の条件やポイントなどです。
・ ポリウレタンレジンは180秒タイプのアイボリーを使用しています。
・ レジンはシリンジを使って、強制注入しています。
・ 注入時に茶こしフィルタでフィルタリングしています。
・ 注入前にシリコン型にベビーパウダーを塗っています。
・ 足については着色したレジンを使っています。
・ 全部で9個抜きました。
・ 目はレジンに埋め込んでいます。(シリコン型に固定してからレジンを注入しています)
・ 2個目から冷蔵庫で冷やしたレジンを使用しています。
結果です。
・ 1つだけ胸に大きな気泡が入ってしまいました。今回は頭方面を空気抜けにしたのですが、
危惧していた通り胸に気泡が入ってしまいました。レジンを注入する時に、シリコン型を
少し傾けて対応しました。なお、大きな気泡でしたが、入った所が胸だったので、比較的
簡単にパテで修整できました。これが尾羽とか薄い所だと難しくなります。シリコン型を
作る時に、気泡が入っても良い位置を考慮する必要がありそうです。
・ 1つだけ胸に小さな気泡がはいってしまいました。これはベビーパウダーが足りなかった
のが原因です。こちらも何とかパテで修整しました。どちらかと言うと、この手の気泡の
方がやっかいです。
・ 室温が高かったのでレジンの硬化開始時間が早かったです。180秒仕様のはずが、120秒で
硬化しだしたので焦りました。2個目からは、冷蔵庫で冷やしたレジンを使ってみたので、
すが、こちらは180秒で硬化しだしました。暑いときのレジンキャストはレジンを冷蔵庫
で冷やしておくと良いみたいです。ただ、うちの冷蔵庫が、ウズラ、ネズミ、野鳥死体、
石粉粘土、レジンと、かなりカオス状態になってきました。
・ 足は失敗なしで抜けましたが、バリ取りで爪を折ったり、うちのセイカーハヤブサに破壊
されたりしました。なので全部で10回抜いています。
・ 足の2面抜き自体は問題なくできることが分かりました。1面抜きだと足の形が限られて
くるのですが、2面抜きだと枝を掴んでいるポーズも抜けそうです。
・ 足の強度が心配です。レジンキャストで量産した場合、本体の重量がそれなりの重さに
なるので不安があります。また、足指が曲げられないのも使い難いです。足を最初から
作るとなると大体1セット1時間〜1時間半程度かかり、キャストだと1セット30分
程度で品質も安定しています。針金を埋め込むとか、レジンを硬くする粉を入れるとか、
柔らかいレジン使うとか、対策を考えようと思います。
・ 造形村のシリコンで作った型は全然壊れなかったです。いつも使っているWAVEのシリコン
だったら多分壊れた所があったと思います。シリコンが伸びるので離型も楽でした。型
の製作はWAVEのシリコンの方が楽だと思いますが、多く量産する場合や、逆テーパが多い
場合は、シリコン型を作るのが少し難しいですが造形村のシリコンの方が良いと思います。
致命的な失敗もなく綺麗に抜けたので、よく出来たほうだと思います。ただ、抜いてみて改めて
確認すると色々気になる所があります。原型は木で色がついていたので気づかなかったのですが、
レジンで白くなると色々気づきます。ペイントすれば、またイメージも変わるので完成するまで
何とも言えないですが課題多しです。
本当は一気にペイントまで行うつもりだったのですが、夏バテみたいで、頭がかなりクラクラし
ます。なんでペイントは来週です。早く涼しくなってほしいです・・・。
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