翼の羽のパーツ分け |
引き続き、シジュウカラウッド版です。
前回、丸削りまで終わったので、次は羽出しです。
1枚1枚の羽を出す前に、パーツ分けを行います。
この時、バランスが悪ければ削りこみます。
使ったビットはダイヤです。
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羽出し |
羽の下書きをして、1枚1枚羽を削りこみます。(下書きの写真は省略)
尾、翼の硬い羽はグリーンストーンのみで削っています。
柔らかい羽は、ダイヤで削った後、グリーンストーンでならしています。
削った順番は、尾⇒初列風切⇒次列風切⇒三列風切⇒初列雨覆⇒大雨覆⇒中雨覆⇒小雨覆
⇒下尾筒⇒腹⇒脇腹⇒脇胸⇒胸⇒肩⇒背⇒首⇒頭頂⇒眉⇒外頬⇒頬⇒目先⇒喉です。
削る前に、エタノールを塗って、浮き出た傷をヤスリで綺麗にしています。
また、エタノールを塗ると、脱水効果で木が乾くので削りやすくなります。
一般的には、柔らかい羽はこんなに深く削らないです。
浅く削って、テクチャリングで上手く処理することが多いです。
今回は羽を膨らませているのと、羽がある程度ハッキリ出ていたほうが好きなので、
このように削っています。
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羽縁の処理 |
羽の輪郭線(羽縁(うえん))をグリーンストーンでギザギザにします。
この処理が甘いとウロコみたいになってしまうので、しっかりギザギザにします。
この時、向きに注意します。
それと、ギザギザの深さや間隔ですが、あまり揃わないようにします。
揃っているとワザとらしくなります。
ついでに、羽軸もだしておきます。
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硬い羽のバーニング&柔らかい羽のテクスチャリング |
翼、尾の硬い羽をバーニングして羽枝(うし)を表現します。
続いて、柔らかい羽をグリーンストーンでテクスチャリングします。
普通はホワイトストーンで行うのですが、今回は追加バーニングをする前提なので、
グリーンストーンで処理しています。
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柔らかい羽のバーニング |
テクスチャリングのラインをガイドにして、追加バーニングを行います。
この時、羽縁のギザギザの深さが足りて居ない箇所を強く焼きこみます。
最後の写真にあるように、手汗の対策に、羽出し作業時は布手袋をした方が良いです。
作業しやすいように、手袋の先端はカットしています。(カットしなくてもOKです)
また、作業後は密閉できるように、ジップロックみたいなビニール袋に入れて保管しています。
夏場は湿気が多く、水分を吸うとディテールが壊れることがあるので、その対策です。
カットアウトから、ここまで約10日かかりました。
残りの作業は、目止め、目入れ、シリコンで型作り、レジンキャスト、ペイントの予定です。
ゴールが見えてきたのですが、注文しているシリコンが、なかなか届かないので、
来週は違うネタになるかもしれません。
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