トップバードカービングの部屋製作記録シジュウカラ >4.試作(打ち止め!)


シジュウカラの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 最終版図面

 シジュウカラさんの最終版図面です。
 先週試作9まで作ったのですが、その後、試作13まで作りました。
 作っている時は、これでOKと思うのですが、一晩寝てから確認してみると色々気になる所がでて
 きます。今回の試作13は「一晩寝てチェック」を通ったので一応合格です。
 
 最終版の図面をアップしておきます。足の図面は、まだ書いてないです。
 1マス5mmで、B5サイズをベースにしています。
 
 試作9と違っている所は背中です。
 試作9では肩羽を分けずにいたのですが、今回は分けました。
 このサイズの鳥は写真を見ても肩羽が良く分からないのですが、チハヤ(セイカーハヤブサ)を参考
 に分けてみました。なので、少しばかりハヤブサの要素が入っています。
 
 良く分からなくても肩羽はキッチリ書き込んだ方がいいようです。また、今回のように少し羽ムクで
 首を縮めている場合は、頭頂と首の羽を分ければ良いようです。
 
 それと、試作9までは頭と背を明確に分けていましたが、今回は頭と背は同じライン上に載せ、背と
 肩羽を分けるような形にしています。横からのシルエットは首から翼の先までが一直線に並ぶように
 しています。
 
 ここまでエライ苦労しましたが、かなり勉強になりました。図面を書いていると、いつも大き過ぎる
 のではないかと不安になるのですが、実際に作ってみると図面より小さく見えます。試作品と図面の
 寸法を比較しても同じなので、図面は大きく見える傾向にあるようです。考えてみれば、遠くの箇所
 も近くの箇所も同じ寸法で書くので、図面上は大きくなるのは当たり前なのかもしれません。
 
 それと、書いていて思ったのですが、やはり鳥はカッコイイです。何本もの滑らかなラインで構成さ
 れた流線型のボディ、キチッと引き締まった翼のライン、僅かな差で全然表情が変わる難しさ・・・。
 今回は基本ポーズとは言え、本当に奥が深いと思いました。適当に作っても、それなりに出来るので
 すが、それだといつまでも上達しなさそうなので、ここらでトコトン形を追求できたのは大きな成果
 だったと思います。ただ、凄く時間を使ってしまったので、展示会の出展物がヤバイです。
 
 それにしても、チハヤの羽は参考になりました。大きいので分かりやすいのと、ハヤブサの羽は図鑑
 のように綺麗にパーツが分かれているので大変参考になります。チハヤは全身どこでも触らせてくれ
 るので、細かい所まで観察できたのもあります。ちなみに、ボウ(アフリカワシミミズク)は、羽が
 薄くて柔らかい上に、羽縁がギザギザなので、あまり参考にならないです。
 

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