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スズメフクロウの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 シリコン型の制作

 ワンフェスまで残り1ヶ月も無いのに、のんびり作っているスズメフクロウさんです。ようやく、
 シリコン型ができました。前回のハヤブサ胸像では失敗したので、今回は慎重に進めました。
 
 前回は、粘土が原型から取れなくなって、無理やり取ったら原型が壊れて、シリコン型も変な所
 にシリコンが流れてしまって…と散々な目にあいました。今回は原型にしっかりマスキングをし
 て対策したので、原型はノーダメージで、シリコン型も綺麗にできたと思います。具体的な手順
 は ここ を参照してください。
 
 今回使ったシリコンは「旭化成ワッカーシリコーンSLJ3266」です(写真1)。前回は「造形村」
 のシリコンを使ったのですが、同じような製品でもっと安いのを探した結果行き着きました。
 多分、このシリコンは造詣村シリコンのOEMだと思います。
 
 1缶2500円位で入手しました。硬化後は柔らかめで、逆テーパに強くて個人的には使いやすいので
 すが、歪みやすく、多く抜くのは難しいかもしれません。プラスチック製の容器に入っていて、
 缶の容器より扱いやすいに思いました。
 
 このシリコン、そのままだと粘度が高くて使いにくい(前回はそれで失敗しました)のですが、
 専用のシリコンシンナーを入れるとサラサラになります。「造形村」で柔軟剤なるものが売って
 いますが、多分似たようなものです。こちらの方が安いです。
 
 今回発見したことの一つに、シリコーンバリアーは油粘土を溶かす作用があることが分かりまし
 た。また、シリコンシンナーもシリコンを少し溶かす作用があるっぽいです。上手く利用すると
 良いです。
 
 今回は最低でも5個程度は抜きたいと思っているのですが、レジンアイの制作に新兵器投入です。
 UVライトを新しくしました。「UV-LEDスマートライト ミニ」です。USB駆動で電池を気にせずに
 使え、強力なLEDライトで、蛍光灯の交換も気にしなくてすみ、場所もとらないので助かります。
 (写真2)
 
 レジンキャスト

 左の写真はテストショットの結果です。クチバシの先端や腹に
 デカイ気泡が入ってしまいました。型を倒してレジンを流せば
 大丈夫だと思っていたのですが、型の設計ミスです。失敗です。
 

 失敗してしまったものはしょうがないので、レジンの流し方を
 変えました。左の写真のように、まずは両方の型に途中までレ
 ジンを流し、硬化させます。
 
 硬化後、型を合わせ湯口から普通にレジンを流します。この方
 法で何とかクチバシの先端まで綺麗に流れました。少々時間が
 かかりますが、先にある程度流しているので、型を合わせた時
 の歪みも改善するので悪くない方法だと思います。

 一応、テストショットまで完了しました。ひとまず、今度のワンフェスの出展物を一つ確保でき
 そうなので安堵しています。これから、量産、バリ取り、仮組み、ペイント、本組みの工程があ
 るのですが、相変わらず個人的な用事(家庭の事情)が忙しくて、あまり数は用意できそうもな
 いです。
 
 写真1:レジンキャスト結果(全体)
 写真2:レジンキャスト結果(本体)
 写真3:レジンアイ結果
 
 おまけ

 うちのボウ(アフリカワシミミズク)がまた産卵してしまいました。
 左の写真は抱卵中のボウです。詳細はそのうちアップしようと思い
 ます。
 
 レジンキャスト中は危険なので、チハヤ(セーカーハヤブサ)は作
 業部屋から追い出しているのですが、入りたがってしょうがないで
 す。ドアをガリガリ引っかいて入れろと主張してきます。隙があれ
 ば直ぐに進入して、レジンに突撃してくるので油断できないです…。
 

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