トップバードクレイの部屋製作記録エナガ >21.エナガ色塗り(3号、4号)


エナガの製作記録を紹介しています。
道具や材料、詳細な作り方については「バードカービングの作り方」を参照してください。

 エナガ色塗り(3号)

 いつもは週末にHPを更新しているのですが、今回は手順を忘れそうなので臨時更新です。

 エナガ3号を色塗りしてみました。
 どうも2号の色が濃かったように思えたので、2号と同じ手順で全体に薄めに塗ってみました。
 結果は微妙な感じです。
 好き嫌いがあると思いますが、2号の方が良いような気がします。

 コピックで実験

 3号がいまいちだったので、引き続き4号を塗ってみました。
 普通に塗れば良いんですが、どうも同じ作業の繰り返しと言うのが
 飽きっぽい自分には苦痛なので、ちょいと変化をつけてみました。
 
 パステル工程の後コピックマーカーで黒部分を塗ってみました。
 イラスト用のマーカーなので色が乗るか不安だったのですか、
 思ったより乗りました。左の写真はマーカーで塗った直後です。
 マーカー(ペン)なので楽です。
 

 色の境界がハッキリ出すぎたので、アクリル溶剤で慣らしてみました。
 それなりに慣らす事ができましたが、あんまり綺麗でないです。
 
 コピックの問題点として、重ね塗りができないです。
 重ねると前の色が剥げます。ついでに、やたらにテカリます。
 今回の色塗りは失敗っぽいです…。色々データ取れたのでOKとします。
 マーカーは初心者でも扱いやすいので、簡易的に塗る手段として何か
 に使えるかもしれません。
 
 透明アクリルで実験

 失敗ついでに、昔購入して放置していた絵具を使ってみます。
 リキテックスのリキッドタイプです。
 詳細はここをクリックしてください。
 
 この絵具、ほとんど完全な液体でして、インクみたいな感じです。
 普段使っているのはアクリルの不透明なんですが、この絵具は透明
 絵具です。上手くすればレジンキャストの透明感を生かした色塗り
 ができるかもしれません。
 

 で、色塗結果です。
 コピックの上から塗ったせいか、重ね塗りが上手くいかなかったです。
 多分これはコピックのせいです。コピックのぬっていない白やピンク
 の箇所は重ね塗りできたような気がします。(データ少なすぎ)
 
 透明感は確かにあります。写真は塗った後の尾羽です。透けています。
 今回は下地に問題があったので、あまり良い結果でなかったですが、
 不透明系の絵具より粒子が細かい、こちらの絵具の方が好きです。
 
 エナガ色塗り(4号)

 色々実験した4号でが、一応仕上げてみました。
 多分コピックの影響だと思うのですが、黒部分が少々テカッています。
 また、黒部分の重ね塗りができなかったので、深みが足りないような気がします。
 ちなみに、リキッドの取説では72時間で乾燥とありますが、ドライヤーで普通に乾燥できました。
 
 リキッドはほとんど水みたいな絵具なので、あまり色がつかないです。
 なので下地色が大事になりそうです。パステル工程が大事になるかもしれません。
 リキッドは、水彩画のように下地色を生かしながら、狙った色を発色させるので、
 いつも使っている不透明系の絵具とは結構使い勝手が違います。
 
 不透明系の絵具は狙った色を予め混色してから塗りますが、透明系の絵具は、あまり混色せずに
 塗り重ねて狙った色を出す違いがありそうです。
 色の知識が必要になり、作品上で混色するようなものなので一発勝負です。
 その意味では上級者向けの塗り方かもしれません。
 
 アイリングが欠けていたのでパテで修整しました。
 緑色になってしまい、透明絵具では処理できないので、久しぶりにシタデルカラーを使ってみました。
 隠蔽力が強く、一発で綺麗に塗れました。アイリングは今までで一番綺麗に塗れたと思います。
 透明系の塗料と、不透明系の塗料は上手く使い分けると良いと思います。
 
 白部分、ピンク部分はリキッドで仕上げているのですが、今までで一番綺麗に塗れたように思います。
 柔らかい感じが出たと思います。


 
 エナガ色塗りログ(4号)

 【本体】
  @プライマ
  Aアクリル ウォームホワイト(頭、胸、腹)
  Bパステル 白部分をグレー(007)でシャドー
  Cパステル 黒(W006)で翼、尾、頭、クチバシなどの黒い箇所
  Dパステル ピンク(014、028)で肩羽、下尾筒、腹などのピンク箇所
  Eプライマ
  Fコピック 黒部分(W5,W6,W7)
         ⇒結構綺麗に乗る
         ⇒ペンなので楽
         ⇒塗った後、アクリル溶剤で薄めると自然な仕上がりになる
         ⇒重ね塗りは困難(下の色が溶ける)
         ⇒隠蔽力低いので下地色が別物だと大変かも  
         ⇒テカる
  G溶剤   アクリル溶剤で慣らす
  Hシタデル アイリング上(SNAKEBITE LEATHER)
  Iシタデル アイリング下(CHAOS BLACK)
         ⇒ボトルから直接出さずに、爪楊枝でチビチビ出す(爪楊枝は色事に用意)
         ⇒アクリル溶剤で薄める
         ⇒隠蔽力、伸びもあって使いやすい
         ⇒臭い少ない
         ⇒色数に難あり
         ⇒色名が絵具と違うので分かり難い
  Jリキッド トランスペアレントバーントアンバー(80%)+フタロシアニンブルー(20%)で黒部分
         ⇒臭い少ない
         ⇒コピックが邪魔してあまりのらない
         ⇒青が前面に出てきてしまう
         ⇒バーントアンバーが少し黄色っぽいのか、混色すると緑っぽくなる
  Kリキッド トランスペアレントバーントアンバー(100%)で黒部分
         ⇒Jがあまり意味なかったので
  Lリキッド カーボンブラック(100%)で黒部分
         ⇒Kの効果も薄かったので
  Mリキッド ナフソールクリムソン(20%)+チタニウムホワイト(80%)でピンク部分
  Nリキッド チタニウムホワイト(100%)で白部分を軽く
  Oリキッド カーボンブラック(100%)で全体をウオッシング
         ⇒カーボンブラックだが、何か茶色っぽいので
  Pアクリル バーントアンバー(100%)でクチバシ
  Q溶剤   マッドバーニッシュで全体の艶を整える
  R溶剤   ポリウレタンバーニッシュでクチバシ、羽軸の艶を出す
  S溶剤   タミヤのUVレジン用つや出しニスで目の艶を出す

  注1)アクリル絵具はタミヤのアクリル塗料溶剤で薄めて使用
  注2)アクリルはガッシュ(不透明)、リキッドは透明、シタデルはシタデルカラー
  注3)ウオッシングとは無茶苦茶薄めた絵具で色塗り(墨入れみたいなもの)
  注4)プライマはプラスチック用のクリアタイプを使用
  注5)パステルの番号は色番号、また使用したのはハードタイプ
  注6)パステルは紙に擦り付けて、出てきた粉を筆で塗る
  注7)こちらも参考にしてください。頭以外の色は同じです。


 ※FGの工程は要らないです。


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